7話 最初の町の旅だち
「すまんが、あけるぞ!」
相当急いでいたのか、そう言っておれがドアを開ける前に宿屋の主人はドアのカギをあけて
はいってきた。
「休んでたとこ悪いがお客さんだ、すぐに下に降りてきてくれ」
そういって足早に降りていった、去り際にだからこうなるっていってたんだって声が聞こえた気がした
急いで下に降りるとそこにはたくさんの見知った顔があった。
それはスキルで助けていた困っている人たちだった。
みんなは、
「今日はなぜ来てくれなかったんですか、私たちのことをみすてたんですか?」
と泣いているものや、なかには
「無責任すぎるだろう、私たちが死んでもいいのか!」
と怒っている人たちもいた。異様な雰囲気で暴動が起こりそうだ。
そんな様子をみて宿屋の主人は
「いずれこうなるとは思っていた、君は本当に努力家で、やさしい心をもっている。だが与える相手は選ばないといけない、そして与えるだけでは相手はそれに慣れてしまい依存してしまう、その結果がこれだ。君には大変申し訳ないが、今すぐ出て行ってもらう。」
そういってとても悲しそうな顔をしていた主人は袋一杯のお金を俺に渡した。
「これは今までたくさんの人たちからもらっていたお金だ、いつか渡そうと思っていた。だが君は受け取らなかっただろう。自分のことを大切にな、そして今後君が人を恨まないことを祈る」
そうして俺は約半年いた宿屋を出た。広い広場でみんなの要望をきいたころには、お金はほとんどなくなり、体調は悪く、そして居場所もなくなった。
仕事場に別れの挨拶をしにいったら、こちらにもたくさんの人がきたようで大変だったようだ。
そうしていままでありがとうと袋一杯のお金を渡された。
そうして俺は装備を整え、街をでた
俺の良く知る冒険ものとは似ても似つかない旅立ちだった
気づかれているとは思いますが、勢いで書いています。お盆中に書ききる予定です。
登場人物の名前やイラスト、誤字脱字などあれば教えて頂けるととてもうれしいです。
ある程度すすめた段階で特になければ自身でやるとは思います