13話 商売
「にいちゃん、ここになにかよう?」
かなり警戒されてしまっているようだ、テントの中にはもっと小さい子たちがいた。
「市場で売っている食べ物がおいしそうだなと思ってここまで来てしまったんだ、もし売れる分があったら俺に売ってくれないかな?」
その言葉を聞くと安心してくれたのか売ってくれた。
張り切って一週間分くらい買ってしまったが、宿屋の人にあげれば何とかなるだろう。
実際喜んでくれ、その日の宿賃は無料にしてくれた。
野菜はとても安く、そしておいしかった。
人はみかけによらないのだと思い、眠りについた。
次の日も市場にいった。今日は昨日と違い少し高そうなところにいった。
昨日の市場とは違い、清潔感があり、販売している人たちもこぎれいな格好をしている。
ただやはり値段が高いなと思いながら市場を見ていた。
すると昨日男の子から食べ物を買っていった優しい商人がいた。
このひとは何を打っているのだろうと思って陳列した商品をみたら驚きだった。
なんと昨日男の子から買った食べ物が陳列されていていた、倍の値段で。
よほど変な顔でみていたのだろう。
商人はこちらの考えを察したのだろう
「こちらの商品は仕入れたものです、いくらで仕入れいくらで売るかは私が決めるのです、
あなたは商売をされたことはありますか?商売というのはそういうものです」
そこまで言ったところで、急に笑顔になり
「ところで何か買っていきませんか?」
といわれた。その日は1日分の食べ物を買って、宿屋に戻った。




