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こんなお店はどうですか?

作者: さくしゃ

書いている時に笑いが止まりませんでした(//∇//)

 僕は、良太。うどん大好きという名前で個人的に美味しいと思ったお店を紹介しているブロガーです。


 去年までサラリーマンをしていたが、SNSのフォロワーが50000人を超えたのを機に、脱サラして今は、ブログ一本で食べている。


 そんな僕のブログに先日、美味しいカツ丼の食べられるお店があるとブログを見てくれている人から連絡が来た。


 その人の情報では、カツ丼に使う出汁が他のお店と違い独特な風味がするが、それがクセになると評判とのこと。他にMの人にはたまらない変わった強制的なサービスがあるらしい。


 興味の湧いた僕は、他県と遠かったがあまり気にせずに、カツ丼遠征を決意。今日、朝一の新幹線に乗って、お店のある場所まで向かっている。


 新幹線の中で、「どんな風味のカツ丼だろう?」とカツ丼のことが楽しみすぎて、Mの人にはたまらない強制的なサービスという部分を忘れてしまう。


 後になって、僕は、ご飯を食べに来ただけなのに……と後悔することになった。


 ウキウキ気分で新幹線に揺られること1時間半。情報のあったお店の近くの駅に着いた。


 駅を出て、タクシーを捕まえる。タクシーに住所を伝えると、あんたもあの店に行くのかい?気をつけた方がええよ……と意味深なことを言うタクシー運転手。


 どうやら、地元では、有名なお店らしい。


 意味深なことを言うタクシー運転手をよそに、僕はどんな美味しいものが出てくるのかワクワクが止まらなくなった。


 タクシーの移動中は、救急車2台とすれ違った。何か大きな事故でもあったのか?と気になったがすぐに意識はカツ丼に向かう。


 タクシーで移動すること15分。たれ込みのあったお店に到着。


 お店の名前は「感謝の正拳突き!!!」と言う、独特な名前だった。


 お店には、ちょうど営業開始して1時間経ったくらいに着くことができた。


 お店の前に行くと、店内からは大きな声が聞こえた。


 活気のあるお店だなと店内に入る。


 「いらっしゃーまーせーえい!!!ご入店ありがとうございます!!!実は、お客さまが当店の10000人目のお客様となります!!!」と独特な入店挨拶と共に、僕が10000人目のお客様と教えてくれる店員さん。


 「え!そうなんですか!」と嬉しくなる僕。だが、30分後には、後悔することになった。


 「そうなんです。なので、当店の名前にもあるように、感謝の正拳突きを10000人目のお客様ということで10000回提供させていただきます!!押忍!!」


 自分の耳を疑う僕!思わず「何を言ってるんですか?」と聞いてしまう。


 「当店では、メモリアルのお客さまには、正拳突きを提供すると言うサービスがございます!なので、お客さまには、それを受けていただきたいです!」

 「は?」

 「お客さま!ご安心ください!この店の店員は全て空手の有段者です!私も有段者として、山に籠り、感謝の正拳突きを10000回やる日々を送っていたら、10秒で終えることができるようになりました。なので、お客さまが痛みを感じる前に終わらせることができます!」

 「は?」


 僕が反応できずにいると、店員が僕の体を押さえて、「それでは、感謝の正拳突き10000回入りまーす!」と僕に説明してくれた店員が構える。


 僕を抑える店員たちが「いっちゃってぇ〜!!!」と掛け声を揃えると感謝の正拳突き10000回が始まった。

 

 正拳突きは確かに10秒で終わったけど、その後に悲鳴を上げたくなる痛みが襲ってきた。


 店員は、倒れている僕にどちらのカツ丼にしますか?と冷凍食品の袋を二つ持ってきた……


 感想……二度と行くかぁぁぁ!!!!!


 Mの人には、好評で、リピーターが続出しているのだとか……


 皆さんは、こんなお店どうですか?


 おわり……


次回もよろしくー♪

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