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ヤンと呼ばれて  作者: ヤン・ウェンリー
6/25

ヤンと呼ばれて7

選挙当日、俺はくいいるように選挙速報を見た。

若い人たちがたくさん選挙に行き、これだけでも驚いていたら、出口調査では自民党が公明党とあわせて3分の2以上の議席をとっていた。

左翼系のニュースキャスターは呆然として、しばらく声もでなかった。

次々と自民党の当確の報告が行われる中、左翼達が泣きそうになりながらインタビューにおうじていた。

民主党は惨敗、党首岡田は責任をとって辞任した。

自民党も関東地区で予定議席を上回る失敗をおかした。

チャンネルを保守系のフジテレビにコンピューターを見ながら櫻井キャスターと三宅キャスターが話をしていた。「こんな人気投票をやってはいけない。

このヤンとかいう男何を考えているか分からない。

政治家が政策で勝負しなかったら、かつてのナチスの再来になる」と正論を吐いて怒っていたのに対して。

改憲派の櫻井キャスターは好意的で「これからの舵取りがたいへんですね」世耕議員と中川議員に話かけていた。

3分の2取ったから改憲派の鼻息があがるのは理解できた。

「揺り返しが起きてるね、注意しないとね」中川議員が世耕議員に言っていた。

世耕の満面の笑みがアップになった所でテレビをきって寝た。

ラーメン屋でラーメンを作らないですむ暇な時間帯に親父とお母さんがやって来て

「自民党から国会議員に出場せんね」と説得されるが

「俺なんか国会議員にしたら5分で舌下事件を起こすぞ」と言って断った。

次の日もやって来て「国会議員でなくて、地方の議員でもいいから自民党に入り」とお母さんが勧めてきた。

「何で古賀誠のいる政党なんぞに入らなきゃならん。

俺は暗殺者だぞ」きっぱり断った。

「あんた馬鹿じゃない、警察にはあなたの顔写真がいき届いてSPが取り囲むよ」

「SPなら一人で十分だろう。

おおげさな」

「あなた、一体何考えてるとね」

「いい事さ」

「何それ」

「まあ、お母んには見えなくても、俺には人権擁護法案が通った後の、この国の形が見える、一命をとして阻止する」

「あんたにはラーメン屋があるやん」

「そうなんだよな、古賀誠この辺ウロウロしないんだよな」

また次の日もやって来て説得にきた。

「自民党に入ったら、小説家としてデビューさせてもらえるよ」

本当に自民党はからめ手でくるな。

「大賞とって百万手にして結婚資金に当てるつもりだから、至らん事せんでいい」と怒って答えた。

「あんたも頑固やね」

「個人崇拝を使って政治を行えば、国をあやめる。

自決してでも使わせない」断言した。

「あんた自殺するつもりね。

瞳ちゃんとかあんたのお妾さんよ」びっくりして変な事を口ばしった。

「まだ、その時ではない」短く答えた。

さすがに自決は利いたのかしばらく何もしてこなくなった。

あれ以来何事もなく。

時は過ぎていっているように思えたが、包囲網は確実にせばまっていた。

周りから脅していこうと戦略を変えてきた。

筋トレのジムに毎日通い、身体も痩せてきて、少林寺拳法の飛び二段蹴りができるようになる。

少林寺拳法の門下生でもここまで出来るのはなかなかいないらしい。

SPはびびって古賀誠のボディガードを3倍にしたらしい。

そんな時、週刊誌にマスメディア対策室の特集がある。

世耕が得意満面になって答えていた。

上司にないしょで年金玉という政策を途中まで考えていた。

話ていた。

こいつは虚栄心があり独断のけがある。

こいつがオタク票を掘り起こしたに違いない。

その後ビートたけしのTVタックルに出てハマコーの隣に座っていた。

二人で笑いながら

「後すこしなんだよな」

「今度は本物を連れていくから」と下品に笑っていた。

耳がすっと聞こえなくなり、皮膚感覚が鋭敏なった。「そうだ、こいつを利用しよう」胸の中で何かが囁いたのか、それとも俺が思考したものかは分からない。

たけしが「ああ、本当に言ったょ、天皇陛下が後で夢を見せてくれるから」

世耕を英霊に捧げる生け贄にしてやる。


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