31.決着
すぐに、取り出したものを確認する。
【邪神の果実】・・・邪神の力を溜め込んでいるとされる果実。食べることにより、力がみなぎる。(ランク:???)
俺は直ぐ様、トライゾンにとどめをさそうとするが少し遅かったようで、その果実に、食らいついていた。
「ウォォォォォォォォォォォォォ。」
徐々に体が変化して行く。1度カトレアの所に戻る。トライゾンは、最終的には、もとの原型をとどめていないほど醜く大きくなった。
ステータスなどを確認する。
名前:トライゾン・ドミナシオン
種族:キメラバンパイア
性別:-
年齢:-
レベル:360
称号:裏切り者 邪神の加護 邪神の力を取り込みし者
体力:128800/128800
魔力:72000/72000
スキル:剣術 吸血 夜目 豪腕 詠唱破棄
耐性スキル:魔法耐性
魔法スキル:火魔法ー極ー 闇魔法ー極ー
種族が変わっている。そして、レベルも上がっており、それにともない、体力・魔力も軒並み上がっているみたいだ。
「キザマ…ゴ…コロス。」
そう言い、トライゾンは、俺たち目掛けて、突進してきた。
オグルとアンジュをカトレアに預け、俺も飛び出す。
飛び出した俺目掛けて、腕を振り上げる。
それを、かわさず、真正面から受け止める。
「ナ…ナゼダ。」
トライゾンは、何度も何度も、腕を振るってくる。
だが、俺はそれをその都度、受け止める。
「この程度かい?」
「グゾォォォォォォォォォ。」
魔法を行使しながら、攻撃をしてくるも、それすらも相殺する。
「ナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダナゼダ。」
「実力差だよ。」
そう言い、レベルマスターを発動させ、レベルを奪うと、オプスキュリテを取り出し、一閃する。
「バ…バガナ。」
トライゾンは、光の粒子となって消えていった。
これで、トライゾンの件は一段落ついた。
「それじゃあ、帰ろうか?」
「はい。」
俺たちは、穴を掘ってきたところへ転移した。
カズハたちが今までいた、空洞の物陰から1人の男が現れた。
「面白そうな子でしたねぇ。まさか、邪神様の果実を食べた者をあんなにも、簡単に倒してしまうとはねぇ。」
男は、そんなことを言い残し、どこかへ消えていった。




