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30.戦闘

「おや、相手は、カトレア様ですか。貴方には、苦汁を舐めさせられましたので、いたぶって殺してあげますよ。」


 口調が戻ったみたいだ。

 カトレアは、何も言わず、もくもくと攻撃を仕掛けている。

 トライゾンは、ニタニタしながらも、それをしっかりと受け止めている。

 ステータスは、トライゾンの方が上だ。

 いつでも、助けに入れるように、様子を伺いながら、ある作業を進める。


「この程度ですか、カトレア様。いやカトレア!!」


「!?」


 攻守が交代しており、カトレアはだんだんトライゾンの攻撃をさばけなくなってきている。


「ほらほら、どうしました。」


 トライゾンの攻撃が激しさをまし、カトレアは蹴りをまともに受け、壁際まで飛ばされる。


「昔は、あんなにも強かったのに、今では、この有り様ですか。まぁ、あの御方の力を授かった私に、はなから、勝てる筈がないのですがね。」


 どうやら、優越感に浸っているようだ。

 しかも、ペラペラと大事そうなことを話しているようだし、やはり、馬鹿なのだろう。

 カトレアをみると、すでに起き上がっていた。

 俺は、事前に説明しておいた、念話を使い、話しかける。


「大丈夫かい?」


「はい。大丈夫です。」


「勝てそうかい?」


「そうですね。たぶん、厳しいと思います。以前より、格段に強くなっているみたいですし…」


「こっちは、もうそろそろ、終わりそうだから、悪いけど、それまで、相手お願いしてもいいかい?」


「…分かりました。出来れば、私の手で終わらせたかったです…」


「今後、強くなっていけば、いいよ。」


「はい。」


 そう言って、カトレアは、トライゾンに斬りかかっていく。

 アンジュにカトレアの回復を頼み、俺は、最後の仕上げにはいる。


 カトレアは、魔法を織り混ぜながら、多彩な攻撃を仕掛けるも、時にはかわされ、時には、同じ魔法で相殺される。

 また、魅了魔法も、トライゾンの持っている魔法耐性のおかげか、効果をなしていない。

 それでも、カトレアは諦めず、攻撃を続ける。

 すると、


 パリィーーーーン


 何が、壊れるような音がした。

 カトレアは、悔しさを押し殺し、カズハのもとへ戻った。


「すみません。やっぱりダメでした。」


「いや、カトレアは良くやったよ。あとは任せて。」


 そう言い、俺は前に出る。

 トライゾン、何が起こったのか分からないようで、辺りをキョロキョロしている。


「どうかしたかい?」


「貴様、何をしやがった!!」


 トライゾンが斬りかかってくる。

 俺は、それを軽く受け流し、答えを返す。


「簡単なことだよ。継続石化魔法の魔法陣を壊したまでさ。」


「な…なんだと…」


 トライゾンは、距離をとり、すぐ魔法陣を確認するが、もう手遅れだ。


「き…貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」


 再度、攻撃を仕掛けてくるも、先程同様、受け流し、当たらない。


「くそ。な…なぜ当たらない。」


 諦めたのか、距離をとり、手をつき出す。

 ニタニタと笑いながら、


「これで、終わりだ。死ねぇぇぇぇ。」


 巨大な火の塊が、俺めがけて、迫ってくる。

 俺は、焦ることなく、リュミエール構え、を迫ってくる火の塊に振り下ろす。

 なんの抵抗もなく、火の塊は、2つに割れ、霧散していった。


「………は?わ…私の魔法は…」


 まだ、理解していないのか、固まっている。


「もう、終わりかい?」


 俺がそう言うと、トライゾンは徐々に、理解したようで、


「ふ…ふざけるなぁぁぁぁぁ。」


 魔法を何発も放ってくる。

 俺は、先程と同じように、切り裂きながら、近づいていく。


「く…来るなぁぁぁぁぁぁ。」


 トライゾンは、どんどん魔法を放ってくるが、歩みは止まらない。

 俺は、目の前まで、到達する。


「これは、カトレアの分ね。」


 そう言い、蹴りを放つ。

 咄嗟に腕でガードしたようだが、関係なく力を込め、蹴り飛ばす。トライゾンは、そのままふっ飛んで行き、壁にぶつかり止まった。

 自分で思っていたより、かなり怒っていたようだ。


「そ…そんな筈がない。私は、あの御方の力を…」


 起き上がることなく、ぶつぶつ呟いている。

 俺は、決着をつけるため、トライゾンのもとへむかう。


「こ…こんな所で、終われるかぁぁぁぁぁ。」


 トライゾンは、懐から何かを取り出した。

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