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24.潜入

 翌朝、俺たちは、ご飯を済ませ、昼前まで時間を潰す。


 昼前になり、正面入り口にむかう。

 何台もの馬車や冒険者がいるようだ。

 先頭の方に、テットさんいたため、挨拶を済ます。その際、一緒にいた、このキャラバンに同行する冒険者のリーダーにも、挨拶を行う。

 俺たちは、一応冒険者枠として、同行するが、まだ子供ということで、ほとんど馬車にのって移動となった。

 テットさんあたりは、俺たちの実力に薄々気づいているかもしれないが、特に何も言ってこなかった。

 俺たちで最後だったのか、キャラバンは、出発した。

 途中、何度か魔物の群れに襲われたが、他の冒険者対応してくれたので、特に何事もなく、キャラバンと別れるところまで進んだ。

 別れ際の際、今までお世話になった人たちに挨拶を行う。


「今までお世話になりました。また何かありましたら、宜しくお願いします。」


「こちらこそ、何かあったら、また商店においで。」


 挨拶を済ませた、俺たちは、キャラバンを見送ったあとゴーレムと荷台をだし、出発する。

 もう、亜人国の領に入っているため、すれ違う人たちに獣人が多くなっている。

 野宿など繰り返し、カトレアの知っているところまで到着した。

 ここからは、カトレアの案内のもと進んでいく。


「もうそろそろ、城壁がみえてくると思う。」


 カトレアの言うとおり、城壁が見えてきたため、馬車を直し、徒歩で、むかう。門が見えてきたところで、


「その奴、止まれ。」


 と、武器を構えた、男性がたっていた。


「何のようだ。今は、この国に入ることは出来ない。」


 俺は、理由を尋ねるも、答えてくれない。


「今すぐ、ここから立ち去れ。さもなくば、実力行使で排除する。」


「わかった。ここから離れる。」


 俺は、そう言い、帰ったふりをする。

 門から見えないところまでくると、森に入り、カトレアと話をする。


「何かあったのかな?」


「分からない。なんで、私の事を言わなかったの?」


「急に300年前の王女さんが来ても、信じてもらえないと思うし、今はたぶん何か起こっているみたいだから、少し様子をみようかなって。」


「なるほど。これからどうするの?」


「一応、中に入って様子を確認してみようと思うけど、どう入ろうか?」


「確か、城からの秘密の通路があったはず。」


「まずは、そこに、行ってみようか。」


 俺たちは、気配遮断を使い、秘密の通路へむかう。少しして、到着した。


 辺りを見渡すも、特にないもない空間だ。

 これからどうするのか、カトレアに尋ねる。

 カトレアは、地面に手をあて、何かを唱えると、


 ゴゴゴゴゴゴゴと地面が迫り上がってくる。

 そこには、下へと続く階段が、あった。

 カトレアを先頭に階段を降りていく。


 通路は暗かったため、光魔法"ライト"を使い灯りを確保し、進んでいく。

 分かれ道に差し掛かった。


「右が城で、左が町に通じてるけど、どっちにいく?」


「町の様子から見てみたいから、左に行こうか。」


 カトレアは、左へ進んでいく。

 だいぶ、進むと上へと上がる階段にたどり着いた。

 先に人の気配はないようだ。

 カトレアは、石の壁の前に立ち止まり、また、何かを唱えると、壁が横にずれる。

 そこは、何もないただの部屋だった。


「ここは、町の端にある、誰も住んでいない小屋です。こんなところに隠し通路があるとは、誰も思わないですよね。」


「なるほどね。」


「この後は、どうします?」


「時間も遅いし、今日はここで休んで、明日調べようか。」


 そう言い、今日はここで一夜を過ごした。

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