11.ダンジョン攻略 2
起きた俺は、オグルたちに、寝ていた間の情況を確認した。時折、冒険者などは通ったようだが、モンスターの襲撃などは無かったみたいだ。
手早く、ご飯などを済ませ、魔法陣のある部屋へむかう。
途中、出くわした、ダンジョンゴブリンをウォーミングアップがわりに、倒す。魔石を回収し、部屋に到着する。早速、転移魔法陣の上に乗り、3階層へ転移する。
3階層へたどりついた俺は、周りを確認する。見た感じは、そんなに変わらないが、空気が少し変わった気がする。気を引き閉めなおし、探索を行う。ここからは、常に気配遮断を使用しながら進んでいく。
少しして、ダンジョンゴブリンを発見する。
後ろから、一気に近づき心臓めがけて、刺突を繰り出す。無事倒せたようで、光の粒子になった。
魔石を拾おうとした際、突然、後ろから危険察知が反応した。すぐさま、その場を飛び退き、振り向くと、そこには、さっきまで俺のいた場所に短剣を突き刺しているゴブリンがいた。
すぐに、鑑定を行う。
名前:なし
種族:ゴブリンアサシン
性別::♂
レベル:11
体力:980/980
魔力:10/10
スキル:潜伏
ランク:E
【ゴブリンアサシン】 ・・・ 闇討ちを得意とする、ゴブリン。
【潜伏】 ・・・ 闇に紛れ、見つかりにくくなる。また、動いていないときは、察知されない。
同レベルだったため、ステータスを確認することが出来た。
このスキルのせいで、ギリギリまで察知できなかったのかと、思いながら、戦闘を始める。
オグルの風魔法 "ウィンドカッター"を放ち、先制攻撃を行う。
ゴブリンアサシンは、その場から、逃げ出そうとしたが、ギリギリ避けられなかったようで、腕を切り落とすことに、成功した。
痛みで、のたうち回っている隙に、接近し、止めの一撃を放つ。レベルが一気に2も上がった。
光の粒子になって消えた後に、魔石と短剣が1本落ちていた。
初のドロップアイテムと喜び、早速鑑定を使う。
【ゴブリンアサシンの短剣】 ・・・ 攻撃時、クリティカル率極小アップ。(ランク:E)
短剣は、あまり使わないが、今後の戦闘を考え、第2の武器として、装備しておく。
魔石を異次元ボックスになおし、探索を再開する。
時折、冒険者のパーティーと鉢合わせしそうになるが、面倒ごとに巻き飲まれたくないので、物陰に隠れたりして、やり過ごす。
その後も、ゴブリンや先程戦った、ゴブリンアサシンと何度か戦闘を行い、進んでいく。
また、落とし穴や、矢が飛んできたりと、トラップが増えてきた。危険察知のおかげで場所は分かるのだが、解除できないため、わざとトラップを起動したりしながら、進む。レベルも少し上がっているため、ダンジョン攻略に有効なスキルでも会得しようかなと、考えていた際、大きなモンスターと出くわす。すぐさま、距離をとる。
今まで出会ったなかで、1番大きそうだ。
ダンジョンへ来る前は、1番大きかったモンスターは、オークだったが、目の前のモンスターはその、1.5倍ほど大きかった。
すぐに、鑑定を使い、確認する。
名前:なし
種族:ゴーレム
性別::ー
レベル:14
体力:1700/1700
魔力:0/0
スキル:物理耐性
ランク:E
【ゴーレム】 ・・・ 硬い石をまとった、泥人形のモンスター。体の中心に核を持つ。
【物理耐性】 ・・・ 物理攻撃に対しての、耐性が上がる。
鑑定を終え、様子を確認すると、遅い足取りであるが、俺めがけて、進んできている。
物理耐性があり、体も硬そうな石で覆われているため、オグルの力を借りる。
火魔法 "ファイアーボール"を放つが、表面を焦がすだけで、あまりに聞いている様子はない。
すぐさま、魔法を変える。
次は、土魔法 "ストーンバレット"を使う。
先程より、効いているようで、何度も放つ。時間を要し、核まで攻撃が届いたのか、光の粒子になって消えた。
今回は、ドロップアイテムもなく、魔石だけだった。それを回収し、前へ進む。
少しして、4階層へ行くための、転移魔法陣の部屋を見つけた。
休憩をとるため、部屋から離れ、よさげな場所を探しに行く。




