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免停女神と奔走譚  作者: SAN値直葬
家に女神がやって来た
3/12

3 やって来ました異世界に

瞼越しに光を感じる、それに誰かの声も聞こえる。

「レイ、レイヴン」

そう呼ばれて目を覚ます、まず目に入ってきたのは木でできた天井。

そして軽く周りを見渡して声の主を探す、

声の主はすぐに見つかった。


女性だ、歳は20歳ぐらいの綺麗と言うよりも可愛らしいといったほうがしっくりくるような顔立ちに、

長く青い髪、瞳の色は爽やかな紫。

「朝よ、起きなさい」

言われて体を起こす、短い手足に小さい体まごうことなき5歳児の体だ、

暫くボーっと女性の顔を見つめる。

「早く起きてくるのよ」

頷き返すと女性は笑って頭をなで、1つだけあったドアから出て行った。

それを確認すると深呼吸をして呟いた。

「マジで転生するとは…」

自分の声の高さに少し驚いた。


まぁ無事転生したわけだ。

俺、内海零は転生し今の名前はレイヴンだそうだ、傭兵かよ。

容姿については灰色の髪に紫色の目。

転生先は村の宿屋でさっきの女性は母親だ、確か十九歳だったはず、つまりは俺を生んだ時は14歳だったということになる、初めて聞いたとき飲んでいた水を噴いた。


女神が言っていた通り記憶が戻ったのは5歳になってしばらくしたころだった、

朝目を覚ますと記憶が戻っていた、5歳までの記憶もちゃんと有る。

記憶が戻ってから暫くの間は情報収集に徹した。

近くの大人に聞くだけだが……。


それで分かったのは、母親の名前はサーシャ、父親の名前はガレス、苗字は無い。


宿屋の名前は揺り籠で村の名前はピスケスだそうだ、

村があるのはユージスト王国という国の南の端のほうにあるらしい。

村の周囲には山や大きめ河があって河は少し下ると海に出る、河には橋もかかっており街道も続いてる。

街道を1日ほど進むと町ではなく王都が有るらしい、

この様な立地なので村という割には賑わっている。


次は魔法だ、魔法の属性は、火、水、風、土、雷、空間、光、闇、回復、支援の10種類らしい。

この中でも雷、空間、光、闇の魔法を使える人は少ないそうだ。

冒険者も存在するらしい。


次はお待ちかねのステータスチェック、ステータスと呟けば自分のは見れるらしい。

「ステータス」

ブオンという音とともに半透明の画面が出てくる。


名前 レイヴン

種族 人族

Lv 1

スキル

全属性魔法 Lv3 魔力増大  剣術 Lv1 多重思考 高速思考 身体強化 Lv1

高速飛行 LV1 形状変化 能力増大 家事 LV3 鑑定 LV13


こんな感じだった、全属性魔法のレベルが上がっているのは試しで魔法を使っていたからだろう

家事は宿屋の手伝いで、鑑定は色んな物を鑑定しまくっていたら上がった。

これからは本格的にスキルレベルを上げていかねばと思い背伸びをする。


……最初にレベルを上げるのは魔法だな、あと身体強化。

そう予定を立てて人気のない広い場所を目指して歩く、店の手伝いをしなくていいのかといわれそうだが

今の時間は昼過ぎで忙しくなるような時間じゃないので、遊びに行くと言って外に出たのだ。

めぼしい場所はもう見つけてあるので知り合いに挨拶しながら歩いてゆく。


村近くの山に入ってこの間見つけた湖を目指す。

湖にたどり着くと先ず人がいないことを確認する、誰もいないことを確認し魔法を使うすべての属性の魔力玉を作り出し多重思考で制御する、体に魔力を行き渡らせ身体強化を施すついでと思い高速飛行のスキルで少しだけ浮かび上がる。


この高速飛行というスキルは、高速で飛ぶスキルではなく高速でも飛べるスキルらしい。


この状態を維持しながら魔力玉を様々な形に変形させていくスプーンや剣に始まり、木や鳥などを形ずくってゆくその光景を自分のステータスを眺めながら見ていると今更ながら転生したという実感がわいてきた。


「ほんとに転生したんどよなぁ」


そして転生してから十年がたった。




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