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免停女神と奔走譚  作者: SAN値直葬
家に女神がやって来た
1/12

1 謎の光に包まれて

初投稿です

「ご、ごめんなざいでず~‼」


目の前に泣きながら土下座している幼女がいる。オレンジ色の長髪に何故かうっすらと光っている羽衣、

顔はどこかチワワを思わせる可愛らしい顔立ちだった…。

何故だったかというとじっくりと観察する前に泣き出してぐちゃぐちゃになったからだ。

俺は土下座している幼女から目を離しこの"白い空間"を見渡しため息をついた。




俺の名前は内海零ウツミレイ、何処にでもいるような陰キャの高校生だ。普通の家庭に生まれ普通に育った何処にでもいるような男のはずだ、間違っても信号待ちしてるだけで謎の光に包まれるような生活はしていない… していない…はず! この光が天罰の光なら心当たりがなくもないが。

光に包まれているんだ、これだけは言わねば‼

「何の光ぃ‼」

叫んだ瞬間完全に光に包まれて意識を失った。


目が覚めるとそこは何処までも白い空間だった、見渡す限りの白一色それを確認して1つ呟いた。

「ラノベかよ…」

だとするとこの先の展開は多少読める神様か天使が状況の説明をしてくれるのだろうと思い、おとなしく待っていることにした。

...来ない、体感では二十分ほど経っているが神様も天使も来ない。

「もうちょい待ってるか」


「ようこそ内海零さん、貴方は不幸にも…何をしているんです?」

「見て分からないか?シャドウボクシングだよ」

「いえそれは分かるのですが…なぜシャドウボクシングをしているのですか?」

「暇だったから」

「暇だったからって貴方ここに来たところでは?」

「いや、二時間ぐらい前だな」

そう二時間ぐらい前である、あれからしばらくたっても来ないので暇つぶしに体を動かしていたのだ。

足元に着ていたコートを置いて軽くストレッチをして、ラジオ体操に始まり、腹筋腕立て背筋を経て走り回って遊んだ後、元の場所に戻ってシャドウボクシングをしていたら後ろから話しかけられたのだ。


「それは…申し訳ありません…では、本題のほうを、

私の名前はアリア、転生を担当している女神です、

内海零さん、貴方は不幸にも亡くなってしまいました、ですが貴方のような若い魂を地獄にや天国に送るのはこちらとしても忍びないので、内海零さん貴方にはもう一度生きるチャンスをあげましょう、

分かりやすく言えば異世界転生です、なにかききたいことは?」


「異世界ってどんなところだ?」

「物語でよくある剣と魔法のファンタジーな世界です

レベルが有りスキルが有る...レベルが有るといってもこちらは強さの基準のようなものです

スキルのほうはよくあるやつです」

そう説明されて少し考える、物語でよくあると言ったので魔物などある程度命の危険があるような世界なのだろうと考え、命の危険であることを思い出した。

「なあ一つ聞いていいか?」

「はい、なんでしょう?」

「俺の死因ってなんだ?」


「はい?」

「不幸にも亡くなったって言われても、謎の光に包まれただけだからな」

「そ…それはト…トラックに轢かれて…」

……こいつ冷や汗かいてやがる

「衝撃なんか感じなかったし、明らかに言いよどんでるよな?」

「じゃ…じゃあ空から落ちてきた植木鉢に頭を…」

冷や汗の量が増えた。

「植木鉢が落ちてくるような建物なんか周りに無かったぞ」

「...」

「...」

「あんた...」

「!?」ビクッ

「やらかしたな?」

コイツッ目をそらしやがった!

...決まりだな。


「お前、俺を間違えて殺したな?」

「ち…違うのです!誤解なのです!」

「素が出てるぞ女神」

「!?」

明らかに焦ってやがる。

「で…何が誤解なんだ?」

「そ…それは…うぅ」

「お前が俺を手違いで殺したんだろ」

少し口調を強める。


「うっ…はい…私がやりました…」

あっさりと白状しやがった、少し拍子抜けだ。

「どうしてしらばっくれようとしたんだ」

「絶対に怒られるとおもったのです…」

子供かよ…

「…分かった」

「えっ!?」

納得してくれたのかと顔を上げる女神

「正座しろ」

「!?」

驚く女神

「説教だ‼」

説教は十分近く続いた。



誤字、脱字などが有ればご指摘ください

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