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プロローグ
背中が、焼けるように熱かった。
硬いアスファルトの地面に倒れ込みながら、私は意識を失った。
私が何をしたというのだろう。
真面目に学校に通って、レポートをして、帰っていただけなのに…
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ふと、暖かい心地良さの中で目を覚ますと、見慣れない天井があった。ここはどこだろう?起き上がろうとしたのだが…
…え?なにこれ?
小さい。全てが小さかった。
自分の手も、今居るであろうベットも。
そして周りの家具は以上に大きい。
「あぅ、うあ!?」
何これ!!!と叫んだつもりだったが、言葉すら話せ
ない。
その時、この部屋のドアがカチャリと音を立て
て開いた。
「あらあら、どうしたの?お腹でも減ったのかしら?」
綺麗な女の人が微笑みながら近寄ってきた。
深い艶やかな蒼色の髪にゆったりとしたドレスを着た
女の人だ。
あまりにも綺麗で、見蕩れていると
「まぁ、母様のことが分かるのかしら」
と更に笑顔になった…
ん?母様??
この綺麗な人が?
……もしかして、私生まれ変わったの?!