すべての始まり
また新作かよ。
うん。あーえっと、なんとも言えませんが、言います。
舞原さんとの合作である「レクイエム」と、これ以外は設定練り直します。
さすがにテキトーすぎたので、改稿必須な気がします。
とりあえず、そういうことなので(どういうことだよ!?)よろしくお願いします(とか言ってる場合じゃない)。
君はもし、「人類」を二つに分けるとしたら、どう分ける?
例えば、「リア充」か「非リア」みたいなやつだ。
きっと、君のいる世界ではいくつも選択肢があるだろう。
でも、俺のいるこの世界では。
「魔術師」か「咎人」か。
それだけが答えだ。
魔術師はまあ、読んでごとく、魔術を行使するもの。基本的に二種類の属性を操ることができる。例えば、焔、氷、水、風、土、雷などの基本六属だ。他には闇、光、そして加速。闇とか光とかはあまり適性のある人間はいない。そして、加速っていうのはそのままの意味だ。ただ、一定時間早くなるだけ。そういう魔法だ。この世界の人類の八割がこの「魔術師」だ。
で、「咎人」ってのは――「魔術」ではない力を行使する者。
例えば俺みたいな《狂戦士》。自分のマスターと《契約》することでそのマスターに対する「想い」の分だけすべての能力が強化される、だとか、後は《預言者》。まあ、未来が見えるっていう能力だ。
そして、咎人は一般的に迫害されている。
まあ、そりゃそうだよな。明らかに異質だからな。
そして、魔術がほぼ効かない《怪物》を生み出す「終末の塔」という誰が作ったか知らないところに強制的に送り込まれる。
その最終層にいる、《怪物》を生み出し続ける何かを倒すために。
で、何年間も逃げ続けてきた俺も、そこに行くわけだ。
まあ、少し事情は異なるが。
俺は、捕まったわけではない。あくまでも、その塔の中にいるはずの「マスター」を探しに行くのだ。
どうも俺には「マスター」の記憶がない。
だが、力を使うことはできる。
だから俺は、「マスター」に会いに行く。
それが、どんな悲劇を引き起こそうとも。