テンプレ作品を好む人と好まない人は何故分かり合えないのか
結論を言うと価値観が違うから。
身も蓋もないですね。これでは話が終わってしまいます。ではその「価値観とはなんぞや?」を考えてみたいと思います。
まずファンタジーをどう捉えているか。想像の世界?剣と魔法?中世ヨーロッパに似た世界?転生先?
個々によって違ってくると思います。つまり認識の相違ですね。
テンプレも同じではないでしょうか?
「似た作品ばかり。他人の真似ばかり」
そう思う人も多いと思います。
しかしテンプレを好む方のファンタジーの認識にテンプレが含まれているのではないでしょうか。
つまり何処までがテンプレで何処からがそうではないのか、これが個人によって認識がバラバラだから分かり合えないのではないでしょうか。
「何言ってんのコイツ」と皆さんお思いでしょう。
では具体的に例を出してみます。
ゴブリン。これが沢山出てくる作品はテンプレでしょうか?
セーフの方が多いと思います。オリジナルの魔物なんか出した日にゃ、一々説明しなきゃいけないので面倒臭い事この上ないですからね。一度目の登場は良くても、二度目三度目はどうすんだって話ですよ。読む方は一々名前と特徴なんて覚えてないですし。
次に魔法。ファイヤーで炎、ウォータで水。もっと捻れよと思うかも知れません。
でもオリジナルの魔法なんて面倒臭いですよ。考えた自分だって忘れるぐらい。
「じゃあうまく考えた人に乗っかるか」となるのは当然の結果ではないでしょうか。
それが童話の世界からか、TRPGの世界なのか、はたまた「なろう」人気作品なのかは知りませんが。
「ゴブリンとか魔法なんてどうでもいいよ。演出だったり、話の展開が同じじゃないか」
そう思った方、全くその通りだと思います。
この辺は作者が気を付けなければならない事である反面、多数の読者がそれを求めている背景も存在する気がします。
「ちょっとピントがズレてるよ。そうじゃないよ」と思った方。正解です。
この問題に関しては既に正しい解釈、意見を言われている方が多数おられます。
違った角度、解釈で話さないとそれこそ「テンプレ」になってしまいますから。