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涙の落とし物

作者: こよひ

女の子が泣いていた

地団駄踏んで、喚いて、 涙を流していた


大の大人が泣いていた

心から嬉しくて、安心して、涙を流していた


年老いた老人が泣いていた

長く生きた喜びと、感謝の気持ちで、涙を流していた



形は違えど、目から伝った涙は頬を這って地面に落ちる。


ただ、地面に落ちた涙は滲んで、知らないうちに消えて無くなっている。


涙は自由なのかも知れない。



涙の行方は涙しか知らない。


涙は特別でもある。


悔しい涙


嬉しい涙


悲しい涙


ただの水に感情が詰まってる水なんて珍しいから。



涙は自由だ。


勝手に流れて勝手に消える。


昨日流した涙も、勝手に消えて無くなっている。


だけど、全部が全部消えて無くなっている訳では無いのかも知れない。



それは多分、涙の中に詰まっていた感情。


感情だけが取り残され、地面に滲んでいくのだろう。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 引き込まれる様な素敵な詩でした。 涙の様に強い感情は自由ではないですが、 特別な物だとそんな事を考えさせられました。 ご執筆頂き、ありがとうございました。
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