天才少年と天然少女
その日、彼は一人教室にいた。もうすぐ夕暮れの誰もいない教室は薄暗く、開け放された窓から寂しさを風に乗せて吹き込まれているようだった。
少年は一人自分の席で、腕を組んで座っていた。目を半眼にしてほとんど表情を見せない彼の顔は、能面に例えられるかも知れない。
いつからそうしているのか、微動だにしない彼が<カッ>と目を見開くや、机の上のノートに猛スピードで何かを書き記していった。複雑な図形やアルファベット、それから矢印で記載されたそれは、何かの化学反応式と思しきものであった。
「ふふふ、できたな」
ひとしきり反応式を書き終わった彼は、満足げにニヤリと微笑した。
化学や薬学の専門家が見ても、この反応式を解析するには何時間もかかろう。それ以上に、それが超遅効性の猛毒の生成式であることに気がつく者が、この世界に何人いるだろうか。無味無臭のその毒薬は、投与されたとしても、最初の半年間は末梢神経にごく僅かに作用するのみだ。しかし、ある日突然に効果が現れ始める。神経組織の破壊が急速に進み、全身に凄まじい痛みが走る。その苦痛は三年程も続いた後、終には死に至るのだ。この猛毒に、有効な解毒剤は無い。また、痛覚を抑える術も無い。猛毒に侵された人物に、穏やかな死は絶対に訪れないのだ。
こんな猛毒を発明し悦に入っている彼を『悪魔の使者』と呼んでも、誰も非難しないだろう。
薄明かりの中で、彼は、今しがた書き終わったばかりの化学反応式の書かれた紙を、何の未練も無く折りたたみ始めた。程なく、紙飛行機を折り終わった彼は、それを開け放たれた窓から、屋外に飛ばした。
再び能面の如き無表情になった彼は、また腕を組むと、何事も無かったかのように座りなおした。
それから十数分も経ったときだろうか。廊下から<パタパタ>という音が聞こえて来た。音の主は、だんだんと近づいてくると、閉まっていた教室の扉を開けて姿を表した。
「ごっめ~ん、遅くなっちゃった」
声の主は息を切らしてそう言いながら、二本のお下げ髪を振り乱して教室へ入ってきた。
「ごめんねぇ。大分待ったかなぁ」
「それなりにな」
少年は、ややぶっきらぼうに応えた。
「どうやったら、目と鼻の先の職員室からここまでやって来るのに、一時間もかけられるんだ? この俺の頭脳をもってしても計算できんぞ」
「うん、ちょっと、お茶を買いに行ってたのね。そしたら、どの自販機も売り切れでね。それで、これ一本しか買えなかったの」
お下げ髪の少女はそう言うと、500mlPETボトルのお茶を差し出した。
「走ってきたから、のど乾いちゃった。先に飲んでもい?」
遅れたことに、若干の罪悪感を感じたのだろうか。少女は、少ししなを作りながら、そう問うた。
「それはかまわんが、……どうして、そこでお茶が出てくるんだ?」
少女は、ペットボトルのフタを空けて軽く一口飲んだあと、こう答えた。
「……ふう。あのね、おべんと作ってきたんだ。一緒に食べよっかなっと思って」
そう言いながら、彼女は飲みかけのお茶を、彼の座っている机に置いた。少年は、濡れた彼女の唇に見とれながらも、こう言った。
「だから、何で今弁当の話になるんだ? 昼に一緒に購買で買ったパンを食べただろう」
少年の反論もどこ吹く風、少女は照れ笑いをしながら、こう言った。
「へへへ、博くんがお昼パンだって聞いたら、わたしも食べたくなっちゃって。だって、購買のメロンパンて、すんごく美味しいんだよ」
だが、それを聞いても、少年は納得しなかった。
「それは分かっている。でも、弁当を作ってきていたんなら、それを食べればよかったんじゃないのか?」
そう反論した少年──阿久津博は、まだ腕を組んだまま、彼女を見上げてそう言い返した。
「あははは……。作って来てたの、すっかり忘れちゃってて。それに、お茶買いに行ってたら、ちょっと小腹も空いちゃって。だから、博くんと食べようかな、って思ったから……」
少年は、「それでは本末転倒じゃないか」と思ったものの、
「しょうがないなぁ。じゃあ、半分喰ってやるよ」
と言って、組んだ腕をほどいた。左手が、机の上に置かれた飲みかけのペットボトルに触れる。
「あっ、そのお茶、飲んでいいよぉ。一本しかなかったから、半分こね」
「えっ……」
少女の言葉に、少年は一瞬たじろいだ。
(これは、『間接キス』じゃないのか? いや、それはそれでうれしいのだが……。そうだ、口の触れていない反対側から飲めば……、いやいや、その後アイツが無造作に口をつけたらどうなるのだ? まてよ、時間が経つと唾液は乾くから、大丈夫なのかも知れない。むむむ、そういうことが問題なのではなくて……)
恐るべき猛毒を難なく発明できる少年の頭脳は、フル回転でこの問題を考察していた。『才能のムダ遣い』とはこのことを言うのであろう。
「どしたの?」
少女が彼の顔を覗き込むと、少年は慌ててPETボトルを引っつかむと、中身の液体を一気に咽に流し込んだ。
(しまった、やってしまった。間接キスだ! どうしよう……)
少年が耳を赤くしているのを全く気にせずに、少女は自分の席へ、トコトコと歩いて行った。そして、水色と白のチェックの布製バッグを持って戻って来た。
ちょうど少年が左袖で口をゴシゴシやっているところに、
「そのお茶、美味しかった? 博くん、好きだったよね」
と、少女は、何でもないようにそう話しかけた。
「え? 生美、もしかして、このブランドのお茶を探し回って一時間もかかったのか?」
「そだよ。……よいしょっ」
少年はPETボトルを見つめながら、
「もしかして、他のお茶ならすぐ買えたんじゃないのか?」
と、少女──榊生美に問い正した。
「あれ? そか。……そうだよねぇ、あははは」
悪びれもなく笑う少女は、机の上のペットボトルを両手で掴むと、もう一度、お茶を喉に流し込んだ。そして、大小二つの包みを取り出すと、彼の目の前に並べた。
「何で、二つもあるんだ?」
「おっきい方が博君のだよ」
「二人分も作ってきたのか?」
「そだよぉ。一緒に食べようと思って。へへへ」
「……なら、そもそも購買へ行く必要なんか、なかったんじゃないのか?」
「ん~、そーだねぇ。でも、こうやって、放課後二人で食べるのも、おつなもんだよぉ」
「そ、そうか? ……そうなのか?」
IQ520を誇る少年の知能を以ってしても、何故か、この少女の行動は計算できない。
言われるままに、少年は大きい方の包みを、目に前に寄せた。そして、包を広げると、弁当箱のフタを開けた。白いご飯の真ん中には梅干。おかずは、煮しめや玉子焼き、そしてプチトマトとポテトサラダがあった。その隣では、から揚げとタコさんウインナーがウインクしている。それを認めた後、少年は、恐る恐る弁当に箸を付けた。
「どお。おいし?」
「う、うん。まあまあ、だな。美味しいよ」
「そか、よかったぁ」
にこやかに微笑むと、少女は自分の分の包みを開けると、小さい方の弁当を食べ始めた。
「おまえ、自分のはやけに少ないんだなぁ」
「そかな? 女の子のおべんとって、大体これくらいだよぉ」
「……そ、そうか? だが、俺の計算によると、それだけでは夕方まで持たないぞ」
「大丈夫だよ。間食したりオヤツ食べるから。それに今は夕方だし」
「そう……なんだ」
何か釈然としない思いを抱きながらも、少年は、再び自分の弁当をかき込み始めた。
(夕食前としては、少し多いかな。まぁ、その分、夕食を減らせばいいだろう)
そう思いながら、何気なくお茶のPETボトルをつかむと、中身を一口飲み込んだ。
と、その時、
「や、やだぁ。博くん、間接キスになっちゃうぅ」
真っ赤になった少女は、少年の手のPETボトルを引っ掴むと、強引に引っ張っていた。
「まっ、待てよ! 危ないぞ。溢れたら、どうするんだ」
少年の言葉も無視して、少女は真っ赤になると、PETボトルを抱きかかえて、その場にしゃがみこんだ。
「さっきは、何も言わなかったじゃないか」
「さっきと今は関係ないの! 博くん、全然わかってないっ」
「え、ええっ! そうなのか? 俺が悪いのか?」
少年も真っ赤になりながら、この場をどう繕うかと、その天才頭脳をフル回転させていた。
(直飲みはダメなんだな。だから、そうか、コップがあればいいんだ。コップといえば……。あっ、あれがあった!)
「生美、ちょっと待ってろ」
そう言うなり、少年はダッシュで教室を飛び出していた。
しばらくして帰ってきた少年は、肩で息をしながらも、片手に持った紙コップを少女に見せた。
「こ、これは……す、すぐ近くの自販機で……買った、オレンジジュースだ。……これを一気に飲み干せば……ゲフッ……、か、紙コップの完成だ。……これにお茶を注げば、も、問題……ないだろう」
それを聞いて、やっと納得したのか、
「うん。……じゃあ、お茶、いれるね」
と、半分泣きべそをかきながらも、少女はPETボトルから空の紙コップへと、お茶を注いだ。
「こ、これで……も、もう問題、ないなっ」
「うん。……ごめんね」
もじもじしている少女の愛らしさに、ボウとしながらも、少年は紙コップを机に置くと、自分の席に座り直した。ほっとしたとたん、腹がグ~と鳴く。少年は、まだ弁当を食べかけだったことに気づくと、残りに箸をつけた。
少女の方も、半分下を向いてだったが、弁当を食べ始めた。
特に何か雑談するでもなく、二人は、ただ黙々と弁当を食べていた。少年は、なんとはなく気まずさを感じながらも、「こんなのもいいか」と、内心満足していた。
高校二年の今まで、異性と付き合ったことも数回はある。中には、深い仲になりかけた時もあった。でも今は、この少女がひどく愛しい。『ただ二人でいる』、その時間が何よりも貴重に思えた。この娘の為なら、世界の全てを敵にしても怯まないだろう。
いつも感じていた、『自分には何かやることがある』という切迫感も、この少女といるだけて、薄らいで妙に落ち着くのだ。
「お茶、も少し注ぐ?」
彼女が唐突に訊いた。ややうつむき加減なのは、この顛末からは仕方がない。
「ああ、頼む」
と、少年は紙コップを差し出した。<トクトク>とお茶が注がれる。壁の時計がカチカチと鳴る音が響いていた。もう夕方近くだ。
「ごちそうさまでした」
「……おそまつさまでした」
弁当を食べ終えた二人は、しばらくして帰宅することにした。
まだ明るい夕刻を、二人並んで家路を歩んでいる。
「もう遅いね」
「ああ」
「二人だけだね」
「そうだな」
「デートみたいだね」
「ブハッ」
少年は、思わず噴出してしまった。少し頬が赤い。
「な、なんてコトを言うんだ」
「だってさ、いい感じじゃない?」
少女も少し頬を染めていた。
「ねぇ……、手ぇつないでも、いかな?」
少女はややうつむき加減で、小声で囁いた。
「…………」
少年は即答することが出来なかった。
「だ、ダメ、かなぁ」
もう一度少女が訊いた。
「……い、いいぞ。手ぇくらい」
少年は、そっぽを向いて、ようやっとそう応えた。
「そか。よかったぁ」
少年を見上げる少女の目が、少し潤んでいるように見えた。
互いに探り合うように、少しずつ指を絡ませていく。
「博くんの手、冷たいね」
「ああ」
「わたしが、あっためたげるね」
「うん」
少年はこの時、「分かれ道が永遠に来なければいいのに」と思っていた。そんな幸せを感じさせる時間だった。
だが、そんな時間が永遠に続くことはなく、程なくして二人は分かれ道に到達した。
「じゃ、わたし、こっちだから」
「ああ、気を付けてな」
「また明日ねー」
少女は元気にそう叫ぶと、自宅への道を駆けて行った。
「そんなに走ると、転ぶぞー」
「だいじょーぶだよぉー」
少年の声に、振り返った少女が手を振っていた。
と、その時、休に脇道から出てきた男達の集団に、少女がぶつかって倒れたのが見えた。
「生美、大丈夫か!」
少年は、すぐさま少女へと走って行った。駆けつけるなり、少女のそばに跪く。
「どうした? 転んだのか?」
「いたたた、……こけちゃった。恰好悪いなぁ」
「大丈夫か? 怪我は無いか?」
少しあわて気味の少年は、少女に問うた。
「うん。少し擦りむいただけ」
そう言って少女は左手を見せた。手のひらに泥と血が混じって付着している。
「見せてみろ」
「大丈夫だよぉ」
「ダメだ。……少し、擦りむいているな。最初だけ少ししみるが、我慢しろよ」
少年はそう言うと、鞄から小さなスプレー缶を取り出すと、少女の傷口に薬液を吹き付けた。
「消毒と局部麻酔剤のスプレーだ。俺の開発した『人工抗体』も入っている。……後は、この人口皮膜を貼り付けて、……これで大丈夫だぞ」
少女のDNAから作られた人工皮膚は、数分で傷口と融合し、明日の朝には後も残さず完治していることだろう。これも少年の開発したモノであった。
だが、ほっとしたのもつかの間、ぶつかった男達が横槍を入れてきた。
「あ前らぁなぁ、ぶつかってきといて、そりゃぁ無いだろう」
「わびくらいは、言えよ。なぁ」
その言葉に、少女は慌てて立ち上がると、男達に向かってお辞儀をして「ごめんなさい」と謝った。
だが、彼等は、それだけでは満足しなかったようだ。
「痛ぇー。痛えよぅ」
男達の中の一人が地べたに座り込むと、左足をさすっている。
「てめぇのぶつかった所為だぜ。折れてでもしたらどうすんだよ。治療代くらい、出してくれるんだろうなぁ」
と、いきなり因縁めいたことを言い出したのだ。
「ええ! 大変。どしよう、博くん」
そう言われた少年は、大声で騒いでいる男に近寄って行った。
「おい、足か? 見せてみろ」
そう言う少年に、彼等は少し不気味なものを感じた。
「な……、な、何だよ」
「見せてみろ、と言ってるんだ。折れているかも知れないんだろう。心配するな、俺は中学のときに留学して、イギリスで医学博士の称号を取っている。『国境を越える医師団にも』参加しているぞ。もちろん、国際医師免許も持っている。安心したかな」
そう言って、少年は男の足を触りだした。
「ふむん、折れてはいないようだが、……あっ、これは」
と言うなり、彼は男の足を少しひねった。と、<ゴキリ>という音がした。
「グギャー、ててててててててぇ!」
痛がっていた男が、急に本気の悲鳴をあげ始めた。
「て、てめぇ、何しやがった!」
周りを囲んでいる男達が、迫ってくる。
「大変だ、足の関節がはずれている。きっと、ぶつかって転んだときに脱臼したんだ|(棒)」
少年はまじめな顔で、棒読みのようにこう応えていた。
「脱臼は痛いぞぉ。それに靭帯が痛んだら、リハビリしてもなかなか元のようには歩けなくなるんだよなぁ」
冷徹に診断を下した少年に、地べたに座り込んでいる男は、悲鳴を上げ続けていた。
「ワギャー、痛てて、早く何とかしてくれぇ」
少年は、男の様子にニヤニヤしながら、
「早く医者に行った方がいいぞぉ。手遅れになったら、一生歩けなくなるぞぉ」
と、逆に男達を煽るようなことまで言い出したのである。
「てめぇが、何かしやがったんだろう。ぶん殴ってやる」
怒り心頭の彼らに、
「いいのか? こんなことをしてる暇があったら、早く病院に連れて行ってやれよ。本当に手遅れになるぞ」
と、何の悪びれも無く少年は応えたのである。それに加えて、さっきから少年に不気味な雰囲気を感じていた男達は、逆に慌てだした。脱臼した男を持ち上げて運ぼうとするものの、彼があまりの痛さにじっとしていないために、持ち上げるのにさえ苦労していた。
「俺が治療してやろうかぁ。さっきも言った通り、俺には医学の心得がある。治療代は、……まぁ、ロハにしといてやるよ」
ニヤニヤと笑みを浮かべてこう言う少年に、男達は背筋に冷たいモノを感じていた。だがしかし、仲間の様子を見ていると、「ここは少年に治療してもらうしかない」と考えたようだ。
「な、なら、お前、治してみろよ。治らなかったら、た、ただじゃおかないからな!」
「痛てててて、助けてくれよぉ」
尚も痛がる男の側に、少年は跪いた。そして男の足に手をかけると、それをいじり始めた。
「い、痛い、痛いよぉ」
「少し我慢しろ。脱臼はなぁ、はずれたときより、入れるときのほうが痛いんだ。こら、そこに突っ立てるの。二~三人こっちに来て押さえててくれ」
そう言われて、男達は怪我人を介抱するように押さえ込んだ。
「麻酔は無いのかよぉ。さっきは、女に使ってたじゃぁないかぁ」
「あれは使い切りだ(←嘘)」
少年は、両手で足を持つと、さっきとは逆方向にひねるように動かした。
「よし、行くぞ。……せ~のっ」
今度は、<ボコン>という音がしたような気がした。
「ギャーーーー」
痛がっていた男は白目を剥き、その場で泡を吹いて悶絶した。
「さて、治ったぞ。念のために、本物の医者に見せたほうがいいぞ。ク、ククク」
路地に映る少年の影に、一瞬だけ悪魔のそれが重なって見えたのは、気のせいだったのだろうか。
「お前ぇ、今度逢ったらただじゃおかないからな」
「覚えとけ、このやろう」
男達は、気絶した男を何とか担ぎ上げると、元来た方へと引きずって行った。
「低脳どもめ、好きなだけ騒ぐがいいさ」
悪魔の如き笑みを浮かべて、少年は彼等が去ってゆく様を嘲るように見ていた。<ふぅ>と溜め息を吐いて振り向くと、少女が頬を膨らませて彼を睨んでいた。
「博くん、意地悪です。あんなことしなくても、治せたんでしょ」
(お、怒っている。何故だ)
「怪我してたのを治してやったんだから、いいだろう?」
そう反論めいたことを口にした直後、<ペシ>という音が鳴って、少年の両の頬が少女の両手に挟まれていた。
「あんなヒドイことしたら、ダメなんだからね。もう、手ぇつないであげない!」
「へ? お、おいおい、生美。そりゃないだろう。勘弁してくれよぅ」
少年は、心底情けない声で少女に謝っていた。
時刻はもう夕暮れ時になっていた。夕日が二人に影を与えている。
地面に落とす少女の影に一対の翼があるように見えたのは錯覚だったろうか。
こうして、人類は絶滅までのタイムリミットを一日だけ延ばしたのだった。