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Operation”I”

作者: 桐生 圭志

非常に短く、ノリで描いたものですのでストーリーにもキャラクターにも期待しないでください。

「大統領、心の準備はよろしいでしょうか?」

「ああ、大丈夫だ」

 一礼して下がる秘書を見送ってから、目も前のピアノを見た。数多くの演説をこなしてきた私だが、ここまで緊張するのは初めてだ。

「ピアノ弾いてる暇があったら、この状況を何とかしろ!」

 野次が飛び交う。私は緊張を和らげる為、大きく息を吸い込む。


世界中で立て続けに起こった大災害により、政治、経済に大混乱を与えた。政治経済に大混乱を与えるだけならよかったが、大災害は数多くの命を奪っていった。住まう場所や食料を奪われた国民も最初こそ助け合って生活していたが、そのような状況に疲れ暴動を起こすようになった。

国民たちの心を癒すものとは何か、を考え一つの結論に至った。音楽だ。古来より音楽は、人の心を癒し神に捧げるものとして愛されてきた。音楽ならば、国民の心を癒せるかもしれない。暴動をなくすことが出来るかもしれない。平和を愛する心を取り戻す事が出来るかもしれない。

私はその可能性を信じ、コンサートを開く事にした。大災害に荒らされたわが国は、数々の重要な施設を失った。コンサートホールも失った。だが、音楽を奏するのに建物なんて必要ない。私はなるべく多くの人間が集まれる場所を選び、そこを会場に指定した。


野外コンサート。そんな言葉がぴったりな演奏会だが、私はこの日のために練習して来た。勿論、政治家としてやるべき事をやり、その合間を縫ってだが。

ピアノの鍵盤に手を置く。国民に、平和を愛する心が戻る事を信じて。物事を解決する方法は、暴力だけではない事を伝える為に。


恥ずかしさの余り読み返せません。去年書いたものです。

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