第39話
「え?」
「壁が塞がった?」
「どういうこと?」
鹿嶋さんが壊したはずの壁が塞がった…
「あ!他の方も中に居ますし助けないと!?」
「さっきはうまくいったみたいだけど…次同じように出れるか保証がないわ…」
「そうですよね…」
「みんなさん無事ですか?」
「楓さんボクも無事です!」
「うちもなんとか」
「取り敢えず、一度事務所に戻って社長に言いに行きましょう?用事済んで事務所にいるかはわからないけれど」
「わかりました。」
ボク達はなすすべなく事務所に戻った。
ー 何でも屋「カギヌマ」事務所 ー
「社長いる?」
「みんなおかえり…なんか落ち込んでる?」
ボク達は用事を済ませて戻っていた鍵沼さんに起こった事全て伝えた。
「そうだったのか……僕の知り合いにお願いしてみるよ」
「ありがとうございます。」
「鍵沼さん…そんなに悠長に待ってられません。中にいる人達もいるのですよ!」
「楓っちの言う通りだよ!らんらんが…らんらんが」
「霞美さん…鍵沼さんどうにかなりませんか?」
「そう言われても…準備して観察しないと予定にないことが起こった時に対処不能になりかねない」
「ボク達で助けに…」
「それこそダメだよ…万が一があったら閉じ込められて外部との連絡が取れないままになる僕がなんとかするから」
ボク達はそう言われて黙るしかなかった
そんな時扉が勢いよく開いた。
「鍵沼!家賃滞納してんだろ!?昨日の分支払いされてねぇよ」
「ルカ君…今はそんな状況じゃ…」
「問答無用だ!過去にも2〜3ヶ月滞納しやがって…鹿嶋さんが来てからしばらく大丈夫だったのによ」
「ルカ君本当にごめんなさい私ったら、すっかり忘れてて」
「みたいよ?今回は許してね?」
「ふーん…今回だけだ次はねぇ…ん?瑠璃に、霞美に楓じゃあねぇか?」
「ルカさん?こんにちは…滞納?どういうですか?」
「ルカ君とみんな知り合いなのかい?」
「はい、私の恩人です。」
「恩人って別に普通だろ?」
「いいえ…私にとって恩人です。」
「ボクと霞美さんは偶然会ってって感じです。」
「そうだったんだね!」
「世間狭いわね」
「あ〜俺はここのビルのオーナー(大家)みたいなもんだ、じいさんに任されて管理してる」
「そうだったんですね!ルカさん」
「なんかお通夜中みたいな顔してんな?」
「あの…」
ボクは全て話そうとした時、鍵沼さんに遮られた。
「知り合いが大変なことになって落ち込んじゃっただけだから気にしないでルカ君…ねえ?」
「ふーんそんなんか?」
「あ…はい」
「まぁ明日までに払えばいいや…んじゃ帰るわ」
「では、また〜」
ルカさんが帰った。
「鍵沼さん本当のことを言っちゃダメなんですか?」
「ルカ君は見える側であるけど彼の周りに睨まれてしまうからね…」
「周り?どういう…」
「色々とあるんだ彼には」
「とにかく今回の件は僕が対処するから君たちは一度家に帰るように」
断れずにボク達は不満げに家に帰る事となった。
楓さん、霞美さんと別れボクは帰路に帰ったその途中
「おい!」
ボクは声をかけられた。




