登場人物紹介:イドラス
イドラス
種族:月夜の民(妖精族系)
性別:男性
年齢:数百歳
妖精族系の月夜の民の戦士。
エンリェードの父親である黒狼公に対して、イドラスは白い狼に変じることができることから白狼公と呼ばれることもある。
黒狼公を吸血鬼の王と肩を並べて戦う表の副官であるとすれば、イドラスは遊撃部隊のような別働隊を率いる裏の副官という感じだった。
何かと対として比較されることの多かった黒狼公が帰郷し、その後亡くなってからは白狼公の名で呼ばれることも少なくなっている。
黒狼公の方が若いが月夜の民の王の下についたのは黒狼公の方が早く、また戦士としても優秀であったため、イドラスは黒狼公を尊敬していた。
その上で友人でもあったため、黒狼公の息子であるエンリェードのことは甥のように感じている。
ちなみにイドラスは妖精族にしては男性的な体格の持ち主だが混血ということはなく、生粋の妖精族。
そのため、潜在魔力が高い妖精族によくあるように、自身が魔力的変異によって月夜の民として生まれた。
妖精族は基本的に男女共に似たり寄ったりの「華奢で長身」という体格であり、顔も「パーツの配置や形が平均をとった結果、個性のない端正な顔になった」という感じであるため、妖精族には珍しい、流枝の民の一般的な男性のような体格を持つイドラスは妖精族の間では大変人気がある。
もっとも、妖精族は性格重視の者が大半であるため、モテるというよりは純粋に容姿を好意的に受け止められるという感じ。
正論パンチを真顔で繰り出す厳格な性格であるため、人によっては怖いと感じたり厳しいと感じて嫌煙する場合もあるが、本人には一切悪気はなく、良かれと思って口にしている。
そんな怖そうな空気を常にまとっているイドラスだが、妖精族らしく音楽を好み、歌はかなり上手い。
キナヤトエルは彼の歌の大ファンである。
彼女いわく、厳格な雰囲気と素晴らしい歌声のギャップが魅力らしい。




