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登場人物紹介:ユーニス

ユーニス


種族:月夜の民(流枝の民系)

性別:女性

年齢:数十歳(外見は二十代半ばくらい)


流枝の民系の月夜の民。

月夜の民の王から分け与えられた領地を持っており、レディの敬称で呼ばれる女性騎士。

フィンレーの恋人だが、フィンレーが多くの若い女性を口説いて回っていたため、ユーニスは保護者か姉のような心持ちでいる。


父親はかつて宮廷魔術師であったが、王の意にそぐわぬ進言をしたことで解雇され、片田舎で隠遁生活をしていた。

そこで普通の村娘と結婚し、彼女との間に生まれたのが月夜の民のユーニスである。

強い魔力を持つ魔術師だった父親の影響で変異種として生まれたユーニスは、彼女自身はさほど魔力を持たないものの、人間離れした身体能力と自己治癒力を持っていた。

それを隠すよう注意されて村で生きていたが、まだ制御の利かない子供の頃に月夜の民としての能力を村人たちの前で見せてしまい、魔女として殺されかけている。


父親がその身を犠牲にしてユーニスと母親を逃がしたが、母親は村からの逃亡中に夜盗に襲われた時に死亡した。

その夜盗たちを皆殺しにした日から、彼女の人生は戦いと憎しみと復讐の日々である。

そこに「月夜の民の自由」という目標をくれ、戦いの場と安らぎの地、そして何より彼女自身の居場所を与えてくれた月夜の民の王には深い感謝と忠誠心を持っていた。


フィンレーと出会ってからは姉のように彼を見守っていたが、共に過ごすうちに流枝の民への憎しみを抱えつつも、特別な感情を持つようになったようである。

しかし、長く憎しみを糧にして生きてきた戦士である彼女は、平和の中で恋人を待つことよりも戦いの中に生きることを選んだ。


ユーニスとフィンレーの関係に関する詳しい話は現在本文にはないが、彼女の最期の場面と共にいずれ補完したいところ…。

彼女が生きていたらフィンレーの「誰もいなくなって自分は幽霊になってしまう」という状況にならないため、死は避けられない運命。

(エンリェードが死なないのは、彼には彼自身の役目があり「フィンレーの人生の隣にいる者」にはならないから)

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