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登場人物紹介:フィンレー

フィンレー


種族:人間(流枝の民)

性別:男性

年齢:二十代前半


武勲で名を挙げた騎士の家系の三男坊。


子供の頃に身代金目当てで盗賊たちに誘拐された。

それを月夜の民の王に偶然助けられたが、「吸血鬼」と恐れられる者に助けられたため一族に捨てられ、月夜の民の王に育てられることになった。


よって、フィンレーにとっては月夜の民たちこそが家族であり、「身内」である。

人間のことを恨んでいるわけではないが、人間が月夜の民を迫害し続ける以上は敵だと考えている。

その一方で、自分一人だけが人間であり、体質も能力も月夜の民と違うことから孤独を感じてもいた。

そのため、境遇に似たところがあるエンリェードに対する親近感が強い。


恋人のユーニスは異性として惹かれる存在であると同時に、心強い戦友という意識を持っている。

ただ彼の孤独を埋める存在ではなく、ユーニス自身も寄り添ってパートナーを支えるようなタイプではないため、エンリェードに出会うまでは恋人のユーニスがいながら、フィンレーは孤独を埋めてくれる存在を求めていろんな女性を口説いて回っていた。

エンリェードはそんなフィンレーを黙って受け入れ、尊重し、必要な時には惜しみなく後押ししてくれるタイプであったため、親友か兄のように感じている。

フィンレーにとってユーニスは恰好をつけたい相手、エンリェードは弱みを見せても良い相手、という感じ。


そういった精神的なもろさは多少あるが、基本的に明るく前向きであり、頭の回転も速い。

何より弁が立ち、持ち前のリーダーシップで人々を引き付けることに長ける。

また、月夜の民の間で育ったためか人間離れした戦闘能力まで持つ、文字通り「英雄」の気質を持つキャラクター。


戦後は魔術学院で魔術の基礎である魔導学とエンリェードの専門だった屍学をかじり、魔術と剣術を合わせた戦闘技術を身につけて一度故郷に戻った。

その際に母親の懇願でフィンレーは一族に迎え入れられたが、元々騎士の家系で剣一筋であった父親や兄たちに「魔術かぶれ」と疎まれ、参戦を命じられた戦いで戦死したとされている。

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