「誰かが見ている」(+・`ω・´)キリッってやりたいよね
作者わい、地政学好きなんだが地政学が悪の学問って、まっ?
地球 日本 首都東京
極東一の大都市東京・・・
というのも過去のお話
今になっては北京や上海、ソウルまたは釜山といった化け物都市が乱立した極東。
結果一大都市まで落ちぶれてしまった。
だが、極東一ではなくとも極東随一の大都市から落ちることはなかった。
それも、東京というブランド、さらに国際的信頼、カルチャーのおかげだろう。
そんな東京には多くの人が金が情報があつまる。
スクランブル交差点は人であふれかえり。
秋葉原にはオタクが集い。
雷門の前では外国人観光客の列ができる。
しかし、今の東京は閑散としていた。
一ヶ月以上前に起きた大恐慌、その影響は極東一の国際都市をも飲み込んだのだ。
大恐慌の影響で多くの企業が倒産し数多の失業者を生み出した。それは、日本に限った話ではなく世界中で、である。
結果、東京に住んでいる人は家から出ず。外国人観光客に至ってはそもそも来ていないという状況であった。
だが、それは表に限った話である・・・
都内のとある一軒家にて・・・
「3…2…1…、突入!」
バンッ
一人の男が扉を蹴り飛ばす。
扉が消し飛んだらすぐにMP5を持った男たちが部屋に雪崩れ込んだ。
「これは・・・」
世界の困惑はここから始まった・・・
アパートの一室に4人の男女がいた。
「班長!やっぱおかしいですよ!」
大男に向かって威勢よく叫ぶ長身の女性は升原巡査。
班長と呼ばれた男は大船警部補である。
そして、ここの部屋にいるのはいつか登場した公安の308班の面々である。
「それはこの仕事やってる奴なら誰だって思ってる」
「にしても不思議っすよね~」
「ええ、連合帝国外交団襲撃の実行部隊だけがそろって消えてますからね」
「今じゃどこの組織も大慌てってわけね~」
現在、各国の諜報機関や政府は困惑していた。
中国とロシア対西側諸国の諜報戦は連合帝国外交団到着の日に近づけば近づくほど激化していった。
だが、ある期間を境に今現在では日本を舞台にした大規模諜報戦も下火になっていた。
理由は中国ロシアの諜報員、とくに襲撃を実行する部隊が消えてしまったからだ。
これは何かの比喩でもなんでもなく文字通り消えているのだ。
これに対し当初、各国の諜報機関は日本がやったと思っていた。だがある日から、日本の特戦群がすでに諜報員がいなくなっている部屋に突入する様子が確認された、しかも複数回。
その後、裏を取った各国諜報機関は日本の犯行ではないと確信。
ではだれがやったのか?
それについては今も現在血眼になって探っているのだ。
「では、もう心配ないですね!」
「まぁ~そうだね~、でもそういうわけにはいかないんだよな升原ちゃ~ん」
と、薊が
「ム、どういうことですか?だって実行部隊はほぼ崩壊状態なんですよね?そしたらいくらパンダや熊が無茶苦茶でも襲撃はしないんじゃないですか?」
「普段ならそうだな、だが今回は別だ。今回の一件であっちの国の行く末が大きく変わるだから多少・・・いや、かなり無茶してくるだろうな」
たしかにそうですね、と大船の説明に納得する升原。
「今、連中に余裕はない。それこそ使える手は全て使うはずだ、たとえば飛行機に爆弾を積んで突っ込んでくる可能性だってある」
と、陰光が
「うん~確かに、日本の政府は日和やすいですからねたとえ空路を外れた飛行機で突っ込んで来るってわかってても墜とさない可能性がありますからね」
実際にそれを実践した島国が極東にあるのだ案外すんなりと納得した。
「それに~実行部隊を消してる奴らがどんな奴かもまだわかってないじゃん~だから気を抜いたらダメやで~」
「薊の言う通りだ、たとえ実行部隊じゃなく護衛部隊でも十分な脅威だ。だから我々は引き続きそいつらを間引くぞ!」
「「「はい!」」」
今日も東京から人が消えた・・・
1300万もの人口を抱える大都市東京には多くの建物が乱立している。
そのため人目に付かない路地裏も多い。
そんな人目に付かない路地裏の一つに紫と黒が混ざったような謎の楕円形が浮かび上がる。
そんな謎の物体?から何かか飛んで出てくる。
それは球体の何かで床に転がってからすぐに赤く点滅し始め、しばらくすると青になった。
「ふむ、何もないようだな」
地球では聞かない言語でそう言いながら男が謎の楕円形から出てくる。
それを皮切りに後ろから2人の男女がやってきた。
彼らの共通点といえば皆が黒髪黒目で日本人によく似た容姿をしていることだろう。
「隊長、今回は情報収集を行うと聞いておりますが本当にそれでよろしいにのでしょうか?」
「ああ、私も上に確認したがそれでいいとのことだ」
「私は納得できません。我が国の秘宝ともいえる上皇后陛下を傷つけようとしているのです。そんなこと許されていいわけがありません。今すぐUFWDやSVRとか言う奴らを血祭に処すべきです」
そんなことを話しているのはファーベクス連合帝国皇帝直属の暗部、親衛隊諜報部の諜報員たちであった。
彼らは今回、連合帝国上皇后と対地球外交団の安全を確保するために派遣されたチームの一つだ。
もうお察しだとは思うが中国やロシアの諜報員を消したのは彼らである。
彼らは外交団安全確保計画に参加しているοチームの面々である。
隊長と呼ばれた男はA
もう一人の男がB
この中で唯一の花がCである(全員コードネームだよ)。
「あまり騒ぐな。この惑星は我が国よりも技術力が低く特級戦力がいないとは言え。今、気を抜いて実力を落としたら後に響くぞ」
「「わかりました」」
先程まで騒ぎ立ててたのがウソみたいに静かになる。
ところで、彼ら連合帝国の密偵がどうやって違う惑星の日本に来れたか?皆が疑問に思うだろう。
彼らはワープホールを使って送りこまれたのだ。
では、わざわざ宇宙船――正式名称:宇宙空間航行可能艦、本当は普通の船?に宇宙を航行できるだけの機能を付けただけで惑星間の航行はできない。そのためワープホールを使う予定――を使う理由はそっちの方が技術差をわからせられるから、という理由が一つ。
もう一つはワープホールを繋ぐには最低でも二点の座標が必要になるこの際、座標というのは宇宙での座標なのだ。無論、宇宙はバカ広いため地上で、それも惑星間でやったら100%失敗する。いくら人権意識が地球諸国よりも低いとは言え万が一にかけてこんなことはできなかったのだ。
では、彼ら諜報員がどうやって来たか?というと
まず、宇宙空間でも飛行可能なステルス極超音速機に諜報員を詰めて星から送り出す。そうして地上200km上空に到着したら地球の地上200kmあたりに転移――ワープホールとは別、ある二地点の宇宙での座標の範囲にある物体をそれぞれ交換する――させ日本沖に直水させる。そして、そこにマーキングしてワープホールを繋げる。これて完成。
ちなみに、こんなことをせずとも直接来る方法はあったが諸事情によりできなかった。
そんなわけですでに日本だけで凡そ200人、地球全体でみると3000人近くの人員を動員し情報を収集している。それもこの体制が完成したのは地球との初めての通信からわずか2週間後であった。
また、情報収集中に連合帝国はあることを知る。
それは、中華人民共和国とロシア連邦なる国家が上皇后陛下を含む外交団を狙っているということだ。
親衛隊諜報部はすぐに動き出した。
最初に襲撃の概要を把握し、その後すぐに実行部隊を消していった。
だが、中国やロシアも国の命運がかかっているため日本に動員している数も生半可なものではなかったのだ。
そのため、今になってもすべてをかたずけれずにいる。
そこで、親衛隊諜報部は今まで中国とロシアの諜報員を相手にしていたため手が回っていなかった情報収集を再び行うことにした。
その時、日本において真っ先にターゲットになったのは中国やロシア等の大使館または朝鮮連といった組織であった。
今回、οチームが狙うのは東京都品川区にある中国大使館であった。
「では、国の為、皇帝陛下のためなんとしても今回の任務を成功させるぞ!」
小さな声でだが威圧感のある声でAが言い、歩き出した。
はい!とBとCはこたえ急いであとを追う。
中国の情報がまた一つシバン世界にわたった・・・
地球はすでにファーベクス連合帝国の箱庭だ・・・
だが、自分の部屋にある物を完全に把握していないように連合帝国も全てを把握していなかった・・・
何度も大国にいいようにされそれても諦めずに抗い続け超大国に上り詰めた国の狂気を・・・
怪物と戦い怪物となった国は新たな深淵を覗く・・・
最初のボスが決まりました。
まぁ~皆察してるとおもうけどね