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極超大国の皇帝の悩み

シバンの方のお話

シバン世界 ファーベクス連合帝国首都アブソルト


ゲルニア大陸とレムリア大陸のちょうど間に位置する巨大海上都市。


絶対という意味が込められた都市アブソルト。


およそ400年ほど前にゲルニア帝国とレムリア帝国が統合した。この時最も問題になったのは、軍の統合でも拡大した官僚組織の再編でも人種の問題でもなかった。それは、首都をどこにするかという問題だった。

真っ先にゲルニア帝国首都ゲルマニカかレムリア帝国首都レムニアノポリスのどちらかにするという案が出たがそれでは間違いなくどちらかの国民が納得しないとし即却下になった。

次に上がった案はお互いに近い都市にするという案も出たがこれも結局はどちらかの国の都市なのは変わらないとし却下となった。

どうしようかと悩んでいる所に現ファーベクス連合帝国上皇后でこの時はファーベクス連合帝国皇后そして元ゲルニア帝国総統のイブァナ・ファーベクス・レーゲニアノ――旧名はイブァナ・ツー・ゲルマニカ――が『都市がない?なら作ればいいじゃない!』というどこかで聞いたことがある言葉から生まれたのが現首都のアブソルトである。


元々の計画では、東京24区と同じくらいの大きさの都市にする予定が現ファーベクス連合帝国上皇でこの時はファーベクス連合帝国皇帝そして元レムリア帝国皇帝のランベルト・ファーベクス・レーゲニアノ――旧名はランベルト・ロナウロ・レムニアノ――が『大は小を兼ねる』とふざけたことを言った結果、初期から拡大し続け現在では関東地方がすっぽり入る大きさになった。


海上には2000mを超えるビルが乱立し、海底には巨大な食料プラットホームが複数存在し、数万人が住むマンションが無数に立ち並ぶ。そして、この都市だけでその人口は2億5千万の人口を抱え込んでいる。


そんなふざけた規模を持つ都市アブソルト

その中心にはベルサイユ宮殿が犬小屋に見えるような弩級の宮殿が鎮座していた。


城の奥の奥、そこにはこのふざけた城を都市を作り上げた国の主がいた・・・






「ふざけるな!」


豪華絢爛に飾り付けられた執務室に怒号が響く


「落ち着いてください陛下」


小綺麗な少老の男がそれをなだめる


「これが落ち着いてられるか!どこの国に国交も結んでいない所に上皇后を送る奴がいるか!・・・うちの国にいたは!」


「確かに陛下のお気持ちもわかります。ですが、ここは一旦落ち着いてくださいませ」


「はぁ~、わかった。ちッ、あの若作りBBA(上皇后)がッ、引退するなら自分の影響力もゴミ箱に捨ててからにしろ」


そう、毒をつくのは現ファーベクス連合帝国皇帝インベルト・ファーベクス・レーゲニアノである。


「今の言葉を国民に聞かれたら暴動が起きかねませんよ」


インベルトに注意するのは総理大臣のユウノ・ダ・コイツーである。


「はぁ~、皇帝は俺なのにな・・・なんで、若作りジジイ(上皇)若作りBBA(上皇后)の方が国民人気あるんだよ・・・」


「どちら様も大陸を統一し、数多の絶滅的戦争において国民を率いてきた英雄ですからな」


「いや、それはまだいい。一番の問題は俺がずっとそいできた中枢への影響力がここまでとは・・・」


「確かにそれは困りましたな~、私の方からも国の機関を利己的に使用しないように忠言しておきます」


はぁ~、と二人のため息が重なる


「それにだ、二ホンとか言う国で若作りBBAに何かあってみろよ、戦争になるぞ」


「ふむ、ですが上皇后様は世界で唯一の戦域級(神に片足突っ込んでる奴)なのですよ万が一などありますかな?」


「相手の技術力は我々よりも下だが戦域級がいないとも限らない、それに投石戦争――現上皇后がパルチア王国訪問中に石を投げられおきた戦争。なお、石はかすりもしなかった――の件もある、また何かあれば国民に押されて戦争だよ」


インベルトは眉間をおさえながら疲れたように体を後ろに倒した


「確かにそうですね。それにもし戦争になったらまた、国民も突き上げで攻めなくてはなりません。いくら我が国といえども違う惑星を攻めるとなるとかなり無茶をしなくてはなりません、そうなったらとてつもない戦費が予想されるでしょう」


はぁ~、また二人のため息が重なった。


「とりあえず、護衛は親衛隊の特級戦力(怪物たち。詳しくは説明回参照)にしよう、出来れば訪問の前に俺の暗部をチキュウとやらに連れていけないか軍部に聞いてくれ。あと、外交団と若作りBBAを連れていく宇宙航行可能艦は2隻から5隻にしろ」


「はい、わかりました。ですが、宇宙航行艦を5隻もでしょか。そんなに動員しては我が国の宇宙空間の戦力に穴ができますぞ、それに費用も凄まじいことに」


「惑星間戦争が起きるよりかはマシだ、それにたった2ヶ月で宇宙航行艦はできんからな仕方ないと割り切るしかない」


「そうですな、それと陛下」


「なんだ?」


「上皇后様と外交団を同時に船から降ろすのではなく、外交団を先に行かせ会談終了後に上皇后様にはチキュウに足をつけてもらう。というのはどうでしょか」


「まて、それでは誰があいつを説得するのだ?」


「陛下しかいないかと」


「俺に死ねと言っているのか・・・まぁ、たしかにそうだな。わかったそうしよう。私は若作りBBAを説得する。お前は外務省に予定を変更するように伝えるのと、航空宇宙局の連中にそう二ホンとやらに伝えるよう言ってくれ」


「はい、わかりました」


なぜか涙ぐみながら答える総理、その目の先には覚悟を決めた男の顔があった。


「俺は今からあのわがままで精神が未熟なゴリラサイコパス若作りBBAを説得してくる。妻と息子には俺は自分の意志でかの巨悪(若作りBBA)を止めに()ったと伝えといてくれ」


インベルトは輝かしい程の笑顔を見せながら部屋を去っていった・・・


「陛下・・・臣下一同無事をお祈りしております」


今生の別れともいわんばかりに涙を流しがら総理は言った。


次の日の朝刊に、宮殿の一部が崩れ落ち皇帝陛下全治6ヶ月の大怪我というものがでかでかと文面を飾ったのだった。



余談だが、インベルトは引退後のインタビューで『私が皇帝として立っていた時、最も苦労したのは説得だった・・・わがままな奴には絶対に権力を与えるなこれが私が最も後世の者に言いたいことだ』と意味不明な事を言いネットのおもちゃにされたとか。

上皇后が直接出てくるのは次々回ぐらい・・・だと思う、知らんけど

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