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日ノ本ノ御柱  作者: やろまろ
第一章
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同士討ち作戦1

 偵察は無事終わったが、残念ながら結界周辺に魔物の死体は発見されなかった。


 結果、囮での誘導による魔物の同士討ち作戦が決行されることになった。




 俺は佐藤のバイクの後ろに乗り、開始の合図を待っていた。

 魔物は銃撃を受けると一瞬怯むことが分かっているので想定以上に近づかれたときに佐藤を支援する為、俺が乗ることにしたのだ。


 偵察部隊の報告で、結界から南に出てすぐの場所に5体のゴーストの群れがいることが分かり、その東側に3体のデュラハンが確認された。


 デュラハンは馬に乗った首無しの騎士で、その手に剣と盾を持ち、かつ頑丈そうな鎧も装備している。


 倒すことが出来れば大幅な戦力アップが期待できるだろう。


 どちらも国道上にいるので誘導もしやすい。




「佐藤さん、報告ではゴーストは遠隔攻撃をするようです。射程は5m程らしいので距離を保つようにお願いします。それと、念の為コースの確認なんですが」


「国道に出てゴーストを引き付け東進、デュラハンの中央を突破後北上して結界内に帰還、ですよね。把握してます。でも良かったんですか?なにも参謀の善訓さんが前線に出なくても…」


「作戦立案者として何かしら責任を取りたいので。それに拳銃が使える安田さんは温存しておきたい。社会が崩壊した今の日本では、敵が魔物だけとは限りませんから」


「…そうですか。無理はしないで下さいね」


「ありがとうございます。了解です」


 太宰府支部周辺の結界の範囲は偵察によって全て確認され、技術部がマップに書き込んでくれている。境界の空間が微かに歪んだように見えるので視認も可能だ。

 魔物が都合の良い位置にいたのは僥倖だった。




『準備オッケー?』

 新悟からの通信だ。


『大丈夫だ。問題ない』


『じゃあいくよー。はーい、よーいスタート』

 なんとも気の抜けた合図だ。緊張をほぐす為だろう。


「佐藤さん、お願いします」


「了解しました!」


 勢いよくバイクが発進し、決死の作戦がスタートした!

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