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日ノ本ノ御柱  作者: やろまろ
第二章
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滅亡への序曲

 某日 アメリカ ホワイトハウス


「プレジデント。イズモからの報告によると、例の障壁はオオクニヌシという日本の神が作り出した巨大な結界とのことです。目的は魔物の封じ込めの為だと」


「では、あの障壁を無効化するにはそのオオクニヌシとやらを何とかしないといけないわけか」


「はい、そのようです。しかし障壁を無効化してしまうと魔物が日本から世界中に散らばってしまい、世界規模の危機が起こってしまうかもしれません」


「ふむ、そうだな。では障壁以外の方法で魔物の封じ込めが出来れば良いのではないか?」


「…確かにそうではありますが、でも一体どうやって?」


「それを考えるのは国防総省長官である君の役目であろう?」


「…そうですね。では我が省から空軍と海軍、宇宙軍から生え抜きを選抜し専門の研究チームを結成します。つきましてはエネルギー省からも研究者の派遣をお願いしたいのですが」


「分かった。必要な人材をリストアップしろ。大統領の権限で最大限のバックアップを約束しよう。加えて君には魔物への攻撃が可能な兵器の開発も頼みたい」


「それに並行してオオクニヌシの無力化の準備を整えておけ。方法は任せる。人道に対する配慮も無用だ」


「は、はい」


「それと…分かっているとは思うが、日本の神の話は絶対に他言無用だ。既に知っている者にも厳命しておけ。外部に漏らせば命の保証はしかねると。イズモにも他国に漏らさぬように伝えておけ」




「し、承知しました…」




 長官が退室すると、大統領と呼ばれた男は思索に耽っていた。


 男は表面上は努めて平静を装ってはいたが、その心中は決して穏やかではなかった。


(日本に出現した魔物の中には神話に登場するものもいると報告があった…。それに神の顕現だと?唯一神以外の神の存在など絶対に認めてはならない…!)


(もしこんなことが世界に知れ渡ればユダヤを源流とする宗教を信仰する人々の間で大混乱が起こる)




「最悪の場合は…日本を滅ぼすしかあるまい」




 男は独りごちた。

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