表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
日ノ本ノ御柱  作者: やろまろ
第二章
15/28

依頼

 ケルベロスとの邂逅から3年後。


 18になった俺は、これまで一心不乱に剣を修行してきたおかげで黒田では右に出る者がいないほどの剣の達人になった。


 同時に身体も鍛えに鍛え、長身で無駄の無い筋肉質の身体も手に入れていた。


 元の世界ではデブチビハゲメガネデブだったのが嘘のようだ。


 街を歩けば女子が必ず振り返り、黄色の声援を送ってくる。


(ああ、この身体が本当の自分の身体じゃないのが惜しい。惜しいなあ。惜しいなあ)


 しみじみそう思った。


 そしてこの身体は視力もすこぶる良い。


 数キロ先の少動物が判別できるほどだ。


 つくづく素晴らしい肉体だ。




 そんな折、父に初めての魔物討伐任務を命じられた。




「イサよ。西にあるムラを少し前から小鬼の集団が襲っているとの報告があった」


「今はムラの戦士だけでも何とか被害を食い止められているようだが、徐々に小鬼の数が増えてきて手に負えなくなってきておるそうだ」


「お前は我が息子達の中で一番剣の腕が立つ。手遅れになる前に小鬼討伐に行って欲しい」


「はい。心得ました」


「小鬼の討伐なぞお前なら造作もないとは思うが、念のためこれを持って行け」


 父に何かの包みを渡される。


「これは何でしょう?」


「食べればどんな傷でも忽ち癒してしまう霊薬だ。肉体だけでなく精神の異常も元通りにする、文字通りの万能薬と言っていい」


「そんな薬が?それは…素晴らしい薬ですね」


「うむ。ただ、一つ忠告がある」


「何でございましょう」


「良薬口に苦しとよく言うが、その霊薬は甘くこの世のものとは思えないぐらい美味なのだ。だからといって無駄に食すでないぞ。貴重な薬ゆえ少数しか作れないのでな」


「承知しました。気をつけます」


「ではゆけ。吉報を待っておるぞ」


「はい、行ってまいります、父上」




 そうして俺は数人の戦士を引き連れ、西のムラへ出発した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ