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日ノ本ノ御柱  作者: やろまろ
第二章
13/28

不安

 道真様に魂を飛ばされた善訓の肉体は、新悟と康生を呼び二人の手で神殿に安置してもらった。


 私はその後、二人にことの顛末を説明していた。




「それでね、道真様によると善訓が魂の修行というのを終えて帰ってくると、その…姿形が変わってしまうらしいのよ」


「へえ!そうなんだ!面白いねえ」


 新悟はニコニコしながら相槌をうつ。


「よく分かんないけど、パワーアップして帰ってくるんじゃん?戦力アップじゃーん!ワクワクするねー。な?康生チャン」


「え…うん。なあ由佳さん。質問なんだけど」


「はい」


「善訓の身体さ、さっき触った時さ、脈が無かったみたいなんだけど、あの…生きてるの…?」


「分からない…道真様は仮死状態のようなものだとおっしゃってたけど…」




「…無事に帰ってくるよね?」


 康生が続けて質問してくる。




「うん、たぶん…」


 場に重い空気が流れる。


「転生先で何かあった…死んでしまったら、魂が砕かれて消滅してしまうらしいわ…」




(そんなことになったら…私は…)


 気づくと涙が頬を伝っていた。




「ま、まあまあ!あいつなら上手くやるさ!大丈夫大丈夫!俺はあいつを信じるよ!」


 新悟が私達を励ますように声を張る。




「そうね。私達が弱気になってちゃダメよね。善訓だって頑張ってるんだもの。」


「そうだね、信じよう」


 康生も同意する。




「それで、帰ってきた時にパルチザンメンバーが混乱しないように、二人から前もって説明しておいて欲しいの」


「了解!任せてよ由佳チャン!」




「それで、善訓はどれくらいで帰ってくるか分かる?」


 康生が尋ねる。


「道真様によると一週間ぐらいだって」


「一週間で何年分も修行するのか!まるでゲームみたいだね」


「…うん、そうだね」




(確かに。魔物がいきなりでてきたり神様が現れたり異界に転生したり…一体何なんだろう)




(ほんとうに、まるで小説やゲームのよう)




「なあなあ、帰ってきたら新生善訓クンのお披露目パーティーしようぜ!皆に説明したら一週間後に向けて準備するわ!」


「いいね!さすがリーダー良いこと言う!」


「うん!」


 私も力強く返事をした。




(帰ってきたら美味しいご飯作ってあげよう!)

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