俺の『焼きそば』
前にも書いたのですが、私、週2日は料理をしております。趣味と言うよりは、役割として行なっている面が強いです。ただ、やるからには美味い物を作りたい。これが人情だと思います。ですから、「どれだけ手軽に美味い物を作るか」料理をする際にはこんなことばかり考えています。
そんな中、今回紹介するのは、『焼きそば』です。
実は、私、数年前まで焼きそばを作るのがかなり苦手でした。ここ何年かで、やっと不味くないレベルのものを作れるようにはなっていたのですが、それでも「コレジャナイ」感満載の料理でしかありませんでした。
転機が訪れたのは昨年です。私の敬愛する作家の1人である『しいな ここみ』氏が、『やきそば大好き(n3884hh)』というエッセイの中で、簡単で美味しい焼きそばの作り方を紹介してくださったのです。これが超簡単な上に確実! このやり方で作り始めてから、一度も失敗しませんし、やきそば自体がワンランク上になった気がします。彼女は私の焼きそばの師匠なのです!
ちなみに『しいな ここみ』シェフのオリジナルは、要約すると以下の点になります。
・油で麺を焼く
・ひっくり返すときと、ほぐすとき以外は麺に触らない
・カゴメのウスターソースを豪快にかける
なお、しいなシェフは、「具材は何でも良い。無くても良い。麺とソース、焼き方が全て」といった趣旨のこともおっしゃっていました。
※詳しくは前述のエッセイ『やきそば大好き』をご覧ください。そして、師匠の焼きそばへの愛情とこだわりを肌で感じてください。
ただ、残念なことに、多分都会に住んでいらっしゃるであろう しいな師匠とは違って、私の住んでいるところは、関東とは言え周囲には田んぼと沼ぐらいしか目立ったものは存在しない田舎。普通に手に入る焼きそばの生麺は、『マルちゃん』か『シマダヤ』です。
そば単品も売ってはいましたが、なぜかソース無しの単品の方が、粉末ソースセットより単価にして倍ぐらい高いという不可思議な現象すら起こっています。
ですから、よりリーズナブルに行くために、オリジナルとは違って、粉末ソース利用です(※ウスターソースも『ブルドックソース』ぐらいしか売ってませんでしたから、そもそも再現できなかったというw)。
しいな師匠と『やきそば大好き』を既読の方は、そのあたりをご理解いただいた上で、お読みください。
さて、今回も『俺の』を銘打つからには、何らかのアレンジが必要です。鶴舞アレンジは、以下の点です。
・先に具材を炒めておく
・油で麺を焼く(しいなシェフスタイル)
・極力麺には触らない(しいなシェフスタイル)
・麺をほぐすのに水を使う
・麺が焼けたら最後に具材と炒め合わせる
理由は色々あるのですが、追々説明することにして、早速調理に入ります。
※今回は麺2玉、2人前での作り方です。
①野菜を湯通しする
沸騰したお湯に野菜を放り込み、30秒ほどゆでたら、笊に取ります。目的は野菜のしゃきしゃき感を残しながら、しっかり火を通すためです。ちなみに、この技は、野菜炒め系統の全ての料理に活用できます。
なお、時短料理なのでカット野菜を使用しています。2人前で計100~150gぐらいです。
※当然、野菜は普通に準備しても問題ありません。
②肉を炒める
豚バラ肉2枚を一口大に切り、油大さじ1を敷いたフライパン(湯通しに使った物)で色が変わるまで炒めます。
※フライパンの再利用は洗い物を減らすためですが、既に暖まっているので、調理が速くなるという利点もあります。
③野菜を戻し、炒め合わせる
①で湯通しした野菜を②の肉が入ったフライパンに投入し、1分ほど炒め合わせます。また、炒めるときに、調味料として粉末ソース1袋を使用します。
④炒めた野菜を皿に取る
※接写したら、湯気でレンズが曇ってしまいましたw
⑤麺を焼く
フライパン(肉野菜炒めを作った物)に油を大さじ2(1玉1さじで計算)を敷き、麺を入れ、片面30秒程度焼きます。なお、冷蔵庫に入れてあった麺を使う場合は、一度レンジで温めてから使うと、次の作業のときほぐれやすくなります。
※片面焼いたところ
⑥水を加えて麺をほぐす
水の量は麺の袋に書いてある作り方に準拠します。なお、ウスターソースを使う場合は、ソースの水分で麺がほぐれてくれるので、水は無くても作れます。
※水投入
※ほぐしおわったところ
⑦粉末ソースを入れる
粉末ソースを入れて手早く混ぜます。
⑧具と炒め合わせる
④で皿に取った具材と手早く炒め合わせます。
※⑦⑧の作業は、時間との勝負です。なるべく速やかに終わらせるようにしましょう。
完成!
調理時間は10分かからないぐらいです。
ハイスピードで作れるのに、大変オイリーでコクのある焼きそばに仕上がります。
私の場合、「今まで自作していた『焼きそば』は、なんだったんだ?」と疑問に思うくらい、次元の違う仕上がりになりました。
ただ、前述の通り、手に入る食材の関係から、私は師匠のオリジナルを試せていないのが残念でなりません。カゴメのウスターソースが入手できたら、ぜひ試してみたいものです。でも、通販で取り寄せるまでの気概はないんですけどねw
簡単に手に入る食材で、なおかつ短時間でおいしい焼きそばができます。皆さんも、ぜひお試しあれ!
『美味そう!』とか、『作ってみたい!』と思った方。遠慮なく評価してくれていいんですよ。
『不味そう!』とか、『地獄に落ちろ!』とか思った方も評価はできますんで、ぜひよろしく。