表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

元ヤンキーがログインしました番外編 伏線と元凶たち

作者: 退役トレーナー

<クロスオンライン>正式サービス開始より約4年前


 私の名前は夢咲ゆめさきさくら。お父様の会社でキャリアを積むために、まだ24歳ですが<クロスオンライン>の担当者になりました。

 正直言ってお飾りです。

 なので、むしろお飾りとして開き直ることにしました。


「みなさん、この度<クロスオンライン>の担当者となりました。夢咲桜です」

「しかし、私はVRゲームのことは一切知りません」

 まわりがざわつきますが、ここで引いてはいけません。


「ですので、私にできることはみなさんの環境を整えることです」

「もし他の部署から人材が欲しいとか、そういったものがあれは私に言ってください。

 私が責任を持って交渉します」

「また、ゲームについて良いアイデアがあれば私に言ってください。

 どんなくだらない事でも検討します」

「私はお飾りですが、お飾りだからこそみなさんを信用します」

「私がみなさんを保護しますから、みなさんは素晴らしいゲームを作ってください!」


 以上です。とっても緊張します。初対面の相手に言うことでは無いですからね。


「夢咲さん」

 主任(つまり実質的な担当者)の鈴木さんが話しかけてきます


「はい、なんでしょう」

「よろしくお願いします!」


 彼の言葉を皮切りに、場にいるみなさんが挨拶をしてくださいます。

 演説は成功です!


「ええ、こちらこそ明日からよろしくお願いします」



「おつかれ」

 そう言ってきたのは私の夫である夢咲賢也です。


「今日の演説凄かったらしいな。俺にまで聞こえてきたぜ」

「なんでよ!」

 賢也の部署は法務部で、開発部とはかなり遠いはずです。

 恥ずかしい…



「夢咲さん」

「なんですか、大木さん」

「前言ってた『バトルアシスト』と『クラフトアシスト』ですが。

 もう必要のない人にはかわりに経験値ボーナスなどを与えるべきです」

「良いですね、検討します」

「ありがとうございます」


「夢咲さん」

「なんですか、田中さん」

「ファストの南側に置く予定のウッドゴーレムなんですけどね。

 他と比べてちょっと弱いかなって思うんですよ。

 魔石を落とすしもっと強くしてもいいんじゃないかなって」

「なるほど…ではどうします?」

「そこでですね、南側を湿地にすれば良いんじゃないかなと。

 木だから病気にも強いですし、水に強い材質にすれば腐りにくいですし」

「それは良い考えですね。検討します」

「ありがとうございます!」


「夢咲さん!」

「なんですか、森さん」

「モンスターに軍隊的な行動を取らせたいんですけど」

「…それ、勝てますか?」

「イベントの時とかに使えばいいかと」

「なるほど、良いですね。検討します」

「ありがとうございます!

 あと、穴掘りゴブリンっての考えたんですけど」

「どんなのです?」

「これはですね、食べ残しを与えれば塹壕や堀、地下壕を掘ってくれる優れもので」

「出すとしても中盤以降ですね。それでいいですか?」

「お願いします!」


「夢咲さーん」

「姫山さん、どうしました?」

「見てください!妖精型と小人型のNPCを考えたんですけどー」

「あらかわいい」


「夢咲さん」

「…鈴木さん。いくらアバターとはいえ、イベントであんなフリフリの服は着ないと言ったはずですが?」

「いやいや、それはもう諦めたから」

「じゃあなんです?」

「今度はこの学生服を…」

「帰ってください!」

「ひどい!」


「桜」

「なに?賢也」

「鈴木さんから話を聞いたよ。俺も桜の制服姿をみたいな」

「そ、そこまで言うなら…検討します」

この伏線は回収できるでしょうか

とりあえず目安が3万文字らしいので、そこまで頑張ります!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ