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王都にはまだ着きません。



(ヤバい!ヤバすぎる!!絶対あの女がアリア・バーキンだ!!ルドルフの女ならあの美しさに説明がつく)


美しさでいえば100点満点だ。

ルドルフの隣にたっても引けを取らない美しさ。

あれほどの美少女を今まで見たことは無かった。



(だからこそ、旦那がいても欲しかった。・・・ってそれどころでないっ!!)



ジュリオは頭をフル回転させて話題を変える事に決めた。

対応策は帰ってからでも大丈夫だ。

幸い、ゲイリーの家から出る事になったので今を乗り切ればアリアに関わることもないしそのうち笑い話に出来るだろう。




「あはは・・・妻ってまだ式もあげていないだろ?」



流れる汗が止まらないジュリオの言葉にルドルフは笑った。

その笑顔にホッと一息つく。



「幼いからという理由で式を先に予定しているだけだよ。日取りも決まって準備も始まっているしね」



頷きながらゲイリーが微笑む。



「お二人は本当に仲がよろしいですよね。どちらから結婚を切り出したんですか?」

「何言ってんだよ、王族なんて政略結婚に決まっているだろうーが」

「君のところは知らないけれど、うちは代々恋愛結婚だよ?」



(はぁ、嘘だろ??だってうちは父上も政略結婚で・・・それが王室の義務だって)



長男である、ネイサンは父親に再三言われていた。『お前の結婚相手は私が用意する』と。

そして姉のエルサも言われていたのだ。

国に利益のある者と結婚するようにと。

その最有力候補がルドルフだった。

全く相手にはされていなかったが。


絶句するジュリオをよそにルドルフは嬉しそうにゲイリーに向かって話し出す。



「私の方から結婚を切り出しました。そしたら、アリアもその場で返事をくれたんです」

「私もその場に立ち会いたかったです・・・きっと美しい光景だったのでしょうね」



(ルドルフからって・・・まあ、あの女だったらわからないでもないけれど)


実際、ジュリオから女性に声をかけたのは初めてだった。

今までは相手が勝手に声をかけてきて、勝手に話して帰って行く。

今引き留めなければと思ったのはアリアが初めてだった。




うっとりとするゲイリーにルドルフは上機嫌で続けた。

思えばアリアとの馴れ初めを他人に話すのは初めての為、嬉しくなってしまうのは仕方がないのかもしれない。



「その日のうちに両陛下にご報告して了承を得ました」

「さすが殿下、仕事が早いですね」

「やっと掴んだチャンスだったので逃したくなかったんですよ」



そう。あの場で固める必要があった。

アリアを囲いたがるバーキン家に立ち向かうには。



「まるで長年待ち望んだようですが」

「ええ、6年も待ちましたから」

「・・・それは・・・敵うはずありませんね・・・」



目の前で繰り広げられる会話についていけず、いや始めの時点で取り残されていたジュリオが「それじゃあ・・・ルドルフの唯一って」と呟くと、ルドルフが満面の笑みで言った。






「アリアだよ」




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