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アンドリューは第二のお兄様です。






訓練中の騎士に挨拶をして4人で見学をする事になった。

ゲイリーが言っていた、騎士たちから見学に誘われていたということは本当だった。

騎士たちが嬉しそうにゲイリーを取り囲んだ姿を見て、一瞬変な想像をしてしまったことは秘密だ。


そして、ランスも人気者だった。

あっという間に囲まれてしまってアンドリューと私は取り残されてしまったのだけれど、アンドリューはなぜか満足そうにうなずいて、ランスを見つめながら独り言のように言った。



「姫、私は騎士になりたかったんです」



びっくりしていないわけではなかった。

でも、今日の様子を見て騎士に対する憧れは相当なものだと思った。



「決して執事の仕事に不満があるわけではありません。誇りに思っています」



それも本音だと思う。

ルドルフの前では、いちゃいちゃする私たちに冗談で愚痴は言うけれど、それ以外で弱音を見せたことはない。

これだけプロ意識が高いのは、自分の仕事に誇りを持っているからだとわかるから。



「でもいざという時、騎士のように強くないと守りきれません」

「・・・アンドリューはルドルフを守りたいのですか」

「はい。あんな方ですが、私にとっては大切な主ですから」


遠くを見つめて微笑みながら言うアンドリューを見て、ルドルフがアンドリューを私につけてくれる理由がわかった。

そしてルドルフが私のことをとても大切にしてくれていることも。




「私、護身術習いたかったんです」


突然の私の告白にアンドリューが目を見開く。

私は微笑んでアンドリューを見つめた。


「今日、ランスにお願いしようと思います。だから、アンドリューも一緒に習いませんか?」

「姫・・・」



私も、守られるだけではいけないと思っていた。

侯爵令嬢として知識はいっぱい身につけてきたけれど、運動関係はからっきしだ。

せめて足を引っ張らない程度にはなりたいと思っていた。

もしかしたら、アンドリューも同じ気持ちなのかもしれない。




「二人で強くなってルドルフを驚かせてしまいましょう!!」


アンドリューが大きく瞬きをしてから噴き出して笑った。


「そうですね、それでは・・・」

「残念だったね。僕も参加させて貰うから驚かすことはできないかな」



振り向くとルドルフが微笑みながらこちらに向かって歩いてきていた。



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