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そう、そう。アンドリューは15歳になったんですよ。




「アンドリュー・・・確かに馬は見えますが・・・これはどうなのでしょうか?」



騎士達の様子を2人で並んで低い木に隠れるようにしてしゃがみ込む。



「流石にこの年になると厳しいですかね」

「そうですね、流石に3人は隠れないでしょう」



・・・3人?

私が隣に視線を移すとアンドリューと視線が合う。

ゆっくりと2人で振り向くと艶やかに笑うゲイリーがいた。



「騎士の方達に見学に来るように何度か誘われているので宜しければ一緒にどうですか?」



あの・・・なぜ当たり前の様にいるのでしょうか。

一瞬、この人を誘ったのかと自分を疑うくらい自然に入ってきたんですけど!!

私が助けを求めるかの様にアンドリューを見ると、これまたキラキラした目をしていた。


そうだよね。

君、最近15歳になったばかりだもんね。

あまりに大人びているから忘れそうになるけれど。



「お言葉に甘えましょうか?アンドリュー」

「えっ・・・私は・・・」

「せっかくです。パティンソン先生、お願いします」



私がアンドリューの言葉を遮ってそう言うとゲイリーが大きく目を開いて私を凝視した。



「あっ・・・」



『先生』なんて言ってしまった。

お前知っていたのかよって思うよね。

私が口元を両手で隠して内心焦っていると、ゲイリーは頬を染めてふにゃっと笑った。



「『先生』なんて言われたこと今までに無かったのですが・・・なんと言いますか・・・凄く照れますが、嬉しいものですね」



ヤバい!

ヤバすぎる!!

破壊的可愛さだ!

大人のくせに可愛いだと!?


ゲイリーに腕を引っ張られた勢いで立ち上がったと思ったら、そのまま気づいたらゲイリーの腕の中にいた。



「アリア様・・・私の生徒・・・」



見えないけれど・・・もしかして私、頭頂部に頬ずりされています?

逃れるために両手をバタバタさせて離れようとするけれど、見た目と違って腕力があるのか、抵抗してもびくともしない。

腕の隙間からアンドリューを見たら何故か微笑ましそうに見つめている。


これはヤバい。

絶対にヤバい。

ルドルフにお仕置きされる!


どれだけの時間この状態でいたのかわからない。

抱きしめる腕が緩くなり顔をあげると、ゲイリーの甘い微笑みが降ってきて、気づけば唇の端に触れるか触れないかのギリギリのラインに口付けられた。

びっくりして勢いよく離れると、今度は手を掴まれて、はたから見ると手を繋いでいるように見えてしまう。


「君は何君かな?」


振り返ってゲイリーに声を掛けられたアンドリューは嬉しそうに「アンドリューと申します。殿下とひ・・・アリア様の執事をしております」と答えた。


もしかしてアンドリュー、攻略されてない?

なんで頬染めてるの?

私と出会った時とは大違いだよ。



「アンドリュー君も一緒に行こうか」



ゲイリーが私の手を離してアンドリューの頭を撫でる。

頬だけじゃなく全身真っ赤なんじゃないかと思うくらい見えている肌が赤い。


アンドリュー、間違いなくゲイリールートだよ!

いけない道に進みそうだよ。



矛先がアンドリューに向かい、安堵から息をもらす。

しかし、気づけば腰に手を回されていた。



「あっ・・・」


顔を上げると、どうしたのという表情で私に顔を寄せた。

距離、近いって。

拒絶からか無意識にゲイリーの顔を両手でおさえた。




「・・・アリア様?」



その時、背後から聞き慣れた声が聞こえてきて、私はびくりと体を震わせたのだった。




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