まだまだ未熟です。
私たちの部屋に戻り、ベッドルームに入って服を着替え終わってからリビングルームへ行くとすでにルドルフがソファーに座ってくつろいでいた。
後ろからソファーに近づくとルドルフが紅茶を手に顔を上げて質問をしてきた。
「それでルークとは何を話したの?」
見上げてくる顔も可愛い!
・・・って、ルドルフの可愛さを堪能している場合ではなかった。
お兄様事件ですっかり忘れていたルークとの出会い編を質問されて、私は隣に座って身振り手ぶり、そしてルークの真似を交えて話をした。
先ほどから暗い雰囲気だったけれど、アンドリューが笑ってくれたのでなんとなく雰囲気が良くなった気がする。
ありがとう!アンドリュー。
「そうか。だからルークはわざわざアリアにお礼を言いにきたんだね」
「帰ったらフェリシティ様とお話をするようにおすすめはしたのですが、本当にお話をされるかどうかはルーク様次第だったので・・・」
そう。
頑張ったのはルークだ。
フェリシティちゃんとここまでたどり着いたのはルークの頑張りがあったから。
「・・・アリア、これからは隠し事はしないでね。僕以外の男に関することは教えてほしい。僕はどうやら嫉妬深いみたいだから」
「もちろんです!ルドルフも教えてくださいね・・・私も絶対に嫉妬深いと思うので」
「うん!!アリアを不安にさせるようなことはしないよ、約束する」
ルドルフが私のまぶたに口づけてくれる。
「アリア、左手を出して?」
言われるがままに左手を出すと薬指に指輪をはめてくれた。
「これは・・・」
「そう、エマから今日受け取ったんだ。すぐに渡したかったけれど様々な邪魔が入ってしまって結局夕方になってしまった」
そういって苦笑するルドルフの薬指にも同じデザインの指輪がはめられていた。
私は手を広げて指輪をまじまじと見つめた。
うん。かわいい!
さすがエマの自信作!
「ルドルフの指輪も見てもよろしいですか?」
「うん」
ルドルフは頷いて私の膝に左手を置いたのでその手を取って私の左手と並べる。
きらきらとした指輪は私の指輪とルドルフの指輪を重ねると一つのデザインになるようになっていた。
見た目はただのお揃いの指輪に見えるようになっているのだけれど。
「これでルドルフが私のものだと物理的に証明できますね!」
私が得意げに言うとルドルフがクスクスと笑った。
「それは僕のセリフだよ。・・・アリア愛してる」
「私も愛しています」
ルドルフに抱きつくと、抱きしめ返してくれた。
私の頭を撫でながらルドルフはわたしの耳元に唇を寄せた。
「アリアの誕生日は休みを取ろう。二人で過ごそうね」
「はい!」
「皆の分も・・・アリアを大切にするからね」
皆の分?
それを言ったら私の方だ。
ルドルフを思っている人は沢山いる。
「私も皆様の分もルドルフを大切にします!」
より強くルドルフに抱きつく。
後ろに控えていたアンドリューが微笑んで見つめてくれていた。
「アリア・・・ありがとう・・・」
大好きな甘い香りに包まれて、私は目を閉じた。




