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悪役令嬢は母親似です。





私は家族について全く知らなかった事に恥ずかしくなってしまった。

私よりルドルフの方が知っているなんて。

今までの私はどれだけ自分本位だったんだろう。

私は立ち上がって向かい側に渡るとお父様とお母様の間に立った。



「お父様、お母様。お世話になりました。そしてこれからも宜しくお願いいたします」


ペコリと頭をさげるとお父様が椅子から立ち上がって私を抱きしめる。



「アリアを立派な宮廷魔術師に育ててあげるからね!」

「えっ?・・・あ・・・はい」



私が訳も分からずとりあえず返事をすると、今度はルドルフが立ち上がって私の元まできた。


「侯爵、アリアは僕の妻なので王太子妃ですよ?」


ルドルフの言葉にお義父様が声を上げて笑った。


「それぐらいの気概で教えるという事だろう」


お母様が「ウィリアム様素敵!」と小声で言って瞳を輝かせている。

お母様は変わらずお義父様のファンらしい。

そんなお母様を余所にお父様は私を強く抱きしめた。


「毎日来るからね、アリア」

「毎日?!」

「王家で教えなければならない事は午前中に組み込もう。昼からはバーキン侯爵にアリアを預ける。私もアリアの魔法が楽しみだからな」


お義父様が微笑んで私を見つめた。


「アリアがウィリアム様の所有物みたいに言われてる!しかもあの微笑み」


お母様、完全にルドルフ王子を攻略している時の花のようだ。

まるで過去の自分を見ているようで恥ずかしい。



「バーキン侯爵、僕もぜひ侯爵から教えていただきたいです。国を・・・アリアを護る為に」



お父様が瞳を潤ませ私を離すとルドルフの前に立ったと思った右手を取って両手で握りしめた。


「私はもうアリアを護ってあげられません。私達が護りすぎて、この子は他人の悪意に気付かない子に育ってしまいました。殿下、アリアを護ってくださいね」


気づけば滝のようにお父様は涙を流している。

ルドルフが微笑んで頷くとお父様はルドルフを抱きしめた。



ルドルフとお父様って2人並ぶと美しい!

背景に薔薇が舞いそうなくらいな光景にいけない扉が開きそうだ。


ちらっとお母様をみたら、お母様の頬も赤らんで瞳を潤ませていた。

・・・絶対不純なやつだ。

私はお母様の血を色濃くついでいるに違いない。




「良かった。アリアを手放したくなかったからね。私も側に居るから安心してくれ」


お義父様がふわっと微笑んで私を見る。

ゲームのルドルフ王子そっくりな顔で微笑まれて私は倒れそうになった。

今日は私のこころが忙しすぎる。



「アリアが大切にされているようで嬉しいですわ」


お母様が口元を隠しながら笑う。

お義父様の微笑みを見て口元が緩んでしまっている事を隠す為にしているんだろうなぁ。

わかる。わかる。



「ルドルフは覚えなくてはならないことは全て習得したものね。アリアちゃんの教育を手伝ってあげると良いわ」


お義母様がそう言って合図をすると、紅茶やお菓子が運ばれてきた。






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