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悪役令嬢の分岐点。



「あっ、でもものすごく低い確率ですが親密度を上げるのを怠ると、エクターがアリアを選ぶエンドがあります。いわゆるバッドエンドです」



ルドルフが私の肩から離れて起き上がると体全体を私に向けた。



「アリアが選ばれちゃうの?」

「はい。まあ、エクターはちょろいのでよっぽど嫌われないとそんなルートには行かないですけどね」

「ふーん。でもきっとアリアは幸せになれないね。だって相手は僕じゃないんだから」



少し頬を膨らませたルドルフが可愛くて私はルドルフを見つめた。



「アリア駄目だよ、そんな顔したらキスをねだっているみたいだ」



チュッと音を立ててまぶたに口付けられる。

やっぱり本物のルドルフはスキンシップが多い。

額と額を合わせて、ルドルフが私の頬を撫でた。



「学園に入る前に式を挙げよう。そしたら誰も邪魔はできないからね」

「はい!」



私が嬉しくて元気よく返事をするとルドルフがはにかみながら微笑んだ。

私は幸せものだ。

ゲームのアリアの分も私が幸せになってやる。



「アリア、やっぱりげぇむのアリアは僕のアリアじゃないと思うよ?」

「どうしてですか?」

「アリアはバーキン家の家庭教師の授業を一通り終えているでしょ?つまり僕と同じくらいの知識があると思うんだ。実はね、アリアの家庭教師は僕の家庭教師と一緒だったんだよ」


初耳ですが?

そうだったの!?



「僕はルイと親友だからね。負けないように同じくらいの知識が欲しいと言ったら父上が用意してくれたんだ」


そういえば先生は週に2日違う生徒を見ていると言っていた。

それがルドルフ?!

私は週3日だから明らかにルドルフの方がすごいのはわかるのだけれど。

気づかなかったことにしよう。



「僕と同じ知識があるなら同じクラスになると思うんだ」


ルドルフが繋いだ手をギュッと握る。

確かに今の私なら頑張って特進科になろうとするけれど、ルドルフに会っていないアリアはどうだろうか。

勉強を頑張らない気がしてしまう。



「きっとゲームのアリアもルドルフと会っていたら特進科に入る為に努力していたと思います。ゲームのアリアの悲劇はルドルフ王子に出会わなかった事だと思います」


「アリア!」



ルドルフに抱き締められて私は嬉しくて抱き締め返した。

ルドルフの甘い香りに包まれるとやっぱり幸せな気持ちに満たされた。






そのあと私はルドルフルートの詳細を話した。

ルドルフルートは何度もプレイしたから事細かに話をする事が出来た。


ルドルフはイベントごとに起こり得ない理由を言って指摘をしてくれたので、私はなんだか安心してしまって話が終わった後に気づいたら眠ってしまった。














「ランス」

部屋に入ってきた騎士にルドルフが指示を出してアリアをベッドに運ぶ。


「妻を抱きかかえられるくらいの体力はつけないとね、剣の腕も磨かなきゃ」

「鍛えるのは背が伸びてからでも充分ですよ」

「そう?じゃあ、この3年は魔法に磨きをかけようかなぁ」

「それが宜しいかと」


ランスが部屋を出るとルドルフはベッドに潜り込んで大好きなアリアの頭を撫でながらゆっくり目を閉じた。





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