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それは全て仕組まれていたような。





ドアをノックする音がしてルドルフが応えると先程のランスと呼ばれた騎士が入ってくる。



「陛下が客室にアリア様とくるようにと」

「わかった」



立ち上がって私に手を差し伸べたルドルフに微笑んで手を乗せた。


お兄様も立ち上がって扉に向かう。

ランスがルドルフに耳打ちをした。


「バーキン侯爵がお見えです」


その言葉に私とお兄様が顔を見合わせた。


「父上はちゃんと説得出来たかなぁ」


ため息をつくルドルフを見つめるともう片方の手で私の頭を撫でる。


「頑張るよ、君との未来のために」


ルドルフが微笑んで指を絡めて手を握った。


「父は私より手強いですからね。アリアの為に働いてアリアの為に家に帰る人ですから」







えっ?

全然知らなかったのですが。


お父様は忙しくてあまりかまってもらえなかった・・・いや、帰ってきた時はすぐ様私の部屋に断りもなく入ってきて抱きつかれていた。

仕事が忙しくて会う機会が少ないから過剰な愛情に気づかなかったのかなぁ。




・・・それもそうか。

他者と触れ合う事のないアリアはお父様との触れ合い方法が普通じゃないなんて気付くわけないのだから。




「・・・やっぱり付いてくるよね」

「当たり前です。父を止められるのは現時点で私くらいですから」



少し不安げにルドルフを見ると優しく微笑んで繋いだ手の甲に口付けてくれた。


絡ませた指に力を込める。


ルドルフと手を繋ぐとドキドキするのに安心する。なんとも不思議な感覚だった。






花時代、異性と何度か付き合ったけれど、ルドルフのようにしっくりした感じは過去になかった。

今日初めてあったのに長年連れ添ったみたいだ。




私がルドルフの乙女だからだろうか。

まるで私の・・花の人生はルドルフに出会う為の布石だったかのようだ。


それこそ、ゲームで他のルートをこなさないと御目当てのルートに辿れないような。





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