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甘々展開?上等です。




「それでね、婚姻を結んだから、アリアにはここで暮らしてもらいたい」

「えっ?」


急な展開についていけない。


「もう僕たちは夫婦だからね。これから未来の王妃としての勉強をしてもらわなくてはならない・・・というのは建前で僕が二度と離れなくないからなんだけれど」

「勿論です!・・・あっ」



王子の甘い言葉に勢いで回答してしまう。

クスクスと笑ってから王子は息をはいた。



「良かった。断られたらどうしようかと思ったんだ」



可愛い!可愛すぎる。そのほっとした顔も可愛い。



「それで、アリアには『ルドルフ』って呼んで欲しいんだけど・・・ダメかな」



なんなの?!

首を傾げるのは癖なの?

殺す気なの?!

天使がいる!目の前に天使がっっ!



「・・・ルドルフ」

アリアのコミュ力では耐えきれなかっただろう。

花の記憶、戻ってよかった。



ルドルフが、これまた頬を染めて愛らしく微笑むので私もつられて微笑んでしまう。


「アリア」

「はい、ルドルフ」

「うん、アリア」

「なんですか?ルドルフ」


お互いに名前を呼び合っているといきなり勢いよく扉が開いた音がして、大きな足音がこちらに向かってきた。


びっくりして私はルドルフに抱きついてしまう。


ルドルフは唇に人差し指を当てウインクすると、ソファーにかかっていたブランケットを引っ張り私の頭からかけてくれた。






「・・・お兄様?」

ブランケットの隙間から見えた姿は、見慣れた人。

そう、いきなり入ってきたのはお兄様だった。

かなりお怒りのようで握りしめた手が震えている。



「殿下、ちゃんと私が御令嬢方をもてなしてきましたよ。満足ですか?満足したなら早く私のアリアを返してください」



その言葉に私がルドルフを見るとルドルフは今までの甘い表情とはガラリと変わって挑戦的な表情をお兄様に向けた。

そしてさり気なく私の頭を撫でている。



「えらいね、流石バーキン家の跡取り。やればできるじゃない、ただ・・・独りでは出来なかったみたいだけどね」



その言葉にお兄様が舌打ちをした。

お兄様、そんな人だったっけ?

確かに外では家とは違い気を引き締めているとは言っていたけど・・・なんて思っていたらひょこっとお兄様の後ろから赤い頭が覗いた。




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