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初めてのお茶会。
お兄様に連れられて初めて王宮に行く。
今日はお兄様の親友であるこの国の王子主催のお茶会にお兄様が誘われて、ついでに私もご挨拶をする事となった。
人と話す事が苦手で家にばかりいる私を連れ出す口実に過ぎないと思う。
そろそろ10歳になる私は、爵位のある令嬢だというのに婚約者もいなかった。
馬車を降りると目の前には大きな門があった。
その門の奥に立っていた赤い髪の男の子を見て私は心臓が激しく動き始めた。
一度に何かが流れ込み、私は耐えきれず体が崩れ落ちた。
「・・・つ!!」
誰かが駆けつけてくる音がする。
意識が完全に落ちる前に甘い香りに包まれた気がした。