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闇の仕事、現代で生きる・・・  作者: 澤田慶次
9/21

猟団は消す・・・

猟団を粛清・・・

3人が動き出す・・・

翌日、空斗と海斗はいつも通りに家を出て行った。

陸斗は2人の兄に言われ、影井の家に行った。

「陸斗様、何か御用ですか?」

「冥だけか?」

「2人も居ますよ、今呼んで来ます!」

冥が一旦玄関から離れると、すぐに2人の姉を連れて来た。

「どうしましたか?陸斗様?」

「うん、まあ、言いにくいんだけど・・・」

「何ですか?」

「まあ、海兄貴からの伝言なんだけど・・・」

「海斗様ですか?」

「蓮見は海兄貴だと張り切るね・・・海兄貴から、協力者が現れたからよろしく・・・だそうだ・・・」

「協力者?どんな人ですか?」

「・・・・・女性2人・・・」

「「「!?」」」

「何かあったんですか?」

「私達だけでは不満とか?」

「陸斗様はどう思っているんですか?」

「俺の考えではない・・・海兄貴に聞いてくれ・・・面倒な事は俺なんだよな・・・」

陸斗は左手で頭を軽く叩きながら地面の中に消えていく。

「俺は用事があるので、これで失礼する・・・」

「「「ちょっと!」」」

陸斗が居なくなってすぐに木暗姉妹がやって来た。

影井3姉妹は木暗姉妹を家の中に招き入れた。


陸斗は魔界を通り、西日本のとある山奥のお寺に姿を現した。お寺の本堂の隅にいつの間にか居た。

住職は当たり前の様に声を掛ける。

「陸斗様、何用ですか?」

「猟団を消す事になってね・・・住職、猟団は何処に居る?」

「山は京都、火は奈良ですね・・・林は私にも分かりません・・・」

「そうか・・・林は滋賀辺りかもな・・・」

「可能性は高いですね・・・どうやら猟団は、虎の尾を踏んだらしいですね・・・」

「どうかな・・・ただ、やってはいけない事をしたのは確かだ・・・」

「しょうがないですね、これも運命ですかね・・・」

「住職、お前はそれでいいのか?」

「私は猟団も頭目も引退した身・・・私の忠告を無視して首領に牙を剥いたんだ・・・報いは受けないといけません・・・」

「そうか・・・邪魔したな・・・」

陸斗は床の中に姿を消していった。


陸斗は自宅に戻ると布団に入った。

今日は学校に休みの連絡を入れてある為、夜までは暇がある。とは言え、夕方から粛清前の精神統一は行うわけではある。

陸斗が眠りに就こうかというタイミングで来客がある。影井3姉妹である。

「陸斗様、お話があります!」

「陸斗様、いるんでしょ!」

「出て来て下さい!」

陸斗は頭を掻きながら出て来る。

「何か?」

「あの協力者はどういう事ですか?」

「納得が出来ません!」

「訳を教えて下さい!」

「・・・すまんが明日でいいか・・・今日はゆっくりしたい・・・明日、海から説明させる・・・」

「「「納得出来ません!」」」

「・・・ならば協力は結構だ・・・俺が明日にしろと言っているんだ・・・無理ならば構わん・・・いくらでも記憶操作はしてやる・・・誰からやればいいんだ?」

「「「!?・・・申し訳ございません!」」」

陸斗は不機嫌そうに扉を閉め、自分の部屋に入って行った。


夕方、空斗と海斗が帰って来る。

空斗は地下の鍛錬場の一角で目を閉じて立ち、印を結び空気と同化したかの如く気配が消えている。

海斗は鍛錬場にて体をゆっくりと動かし、これからの事に備える。

陸斗は鍛錬場の一角で座禅を組んでいる。

夜10時を迎えると3人は一同に会する。

「さて・・・誰がどの猟団を消す?」

「俺は海の冷たさを火に教える・・・」

「陸の大きさを林に知らしめるか・・・」

「空の恐ろしさは山が感じるのか・・・」

3人はお互いの顔を見合わせ、頷く。

3人が黒装束に身を包み、顔も隠す。

これは、大きな粛清の時のみに着用する物であり、先祖から引き継がれた物である。

そこに小手を付ける。

空斗は太陽の様に赤い小手、海斗は海の様に青い小手、陸斗は豊かな自然の様な緑の小手を装着し、それぞれの小手には勾玉が嵌め込まれている。

「俺は京都へ・・・」

「奈良に行くとするか・・・」

「滋賀か・・・」

3人がそれぞれ呟く。

不意に家の扉が叩かれる。

影井3姉妹である。

「あいつ等は面倒臭い・・・」

「今回の粛清には危険だ・・・」

「海がそもそも悪いんだ・・・」

「そう言うな陸の・・・海にも考えがあるんだ・・・」

3人は話しが終わると地面に沈んでいった。


3人は魔界に来るとサタンが待っていた。

「大きな粛清の様だ!」

「まあな・・・」

「久しぶりに見たな、その格好!」

「もう着る事も無いと思っていたのだかな・・・」

「何か用事があるのか?」

「はっはっは、目障りな奴等がいてな・・・協力願えればありがたい!」

「猟団とは関係なさそうだな・・・」

「関係はないが、我々にもお前達にも目障りな奴等だ!」

「猟団を消したら考えよう・・・」

「いい返事を期待している・・・1つだけ伝えておく事がある。林は滋賀だが、頭目と本隊は鹿児島だ!」

「なるほど・・・鹿児島か・・・」

「さて、どうする・・・」

「早い者勝ちだろう・・・」

「はっはっはっはっは!お前達に掛かれば、猟団も赤子の手を捻るも同じ事か!」

「そういう事だ・・・」

「さて、話しは終わりだ・・・」

「勝手に通らせて貰うぞ・・・」

「ああ、好きにしろ!お前達に逆らうつもりはない・・・今回はお前達の戦いぶりを拝見するとしよう!」

「サタン・・・光か?」

「!?」

「やはりそうか・・・」

「馬鹿な奴等が多くて敵わん・・・」

「お前達には敵わないな・・・後で話しが出来ればそれでいい・・・」

「「「承知した!」」」

3人は魔界を抜け、空斗は京都、海斗は奈良、陸斗は滋賀にそれぞれ向かった。

それぞれの目的地へ・・・

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― 新着の感想 ―
[良い点] 新たな猟団というターゲットが出てきました! なんだか規模の大きそうな敵ですね。 そして、サタンから光の言葉が! これは光の戦士カイをさしていそうで、ワクワクします!
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