思わぬ決着・・・
さぁ、反撃開始だ・・・
陸斗は天使長達の元へ歩いていく。
「全員掛かれ!」
天使長の一言で光の戦士は一斉に陸斗に襲い掛かるが、陸斗は指弾を使い近付いてくる光の戦士達を片っ端から撃ち落としていく。
みるみるうちに数が減っていく光の戦士達、陸斗は指弾の攻撃をしながら、その攻撃を天使長達にも放った。
辛うじて攻撃を防いだ天使長達、
「この程度でやられる訳は無いだろう!」
「舐めるのもいい加減にしなさい!」
「必ず倒しますよ!」
陸斗は指弾での攻撃を続け移動しながら返す。
「はっはっはっはっは、その程度でやられたら困るな・・・威嚇にもならない攻撃だ、言わば挨拶だ!」
「何をしているのです、貴方達も攻撃に参加なさい!」
ミカエルの一言で天使長達も陸斗の攻撃に参加した。
光の戦士達と天使長達からの攻撃を、陸斗は涼しげな表情でかわしながら反撃をする。
気が付けば、光の戦士達は全て消えていた。
「時期に再生するとはいえ、甚大なダメージだな」
「まだ我々3人が残っています」
「更には、ミカエル様も」
「勝つのは我々です」
「だとさ、ミカエル・・・さて、あんたも参加したらどうだね?・・・空斗と海斗が参加したいらしい」
「参加させてくれるのか?」
「やられっぱなしは性に合わ無い、有り難い話だ」
空斗と海斗が前に出て来た。
「よくもそんな口が聞けたものです・・・大天使と呼ばれる私の力、見せてあげましょう!」
ミカエルが攻撃に参加し、天使長達も攻撃をするが陸斗は忍力でバリアーの様な物を張り、全く攻撃を受け付けない。
「さて、割り振りだが、俺があの思い上がりの大天使様で構わないよな?」
「ああ、好きにしろ・・・天使長達は俺達がやる」
「天使長は3人、早い者勝ちだな!」
海斗は言葉を発するとすぐに天使長達に飛び掛かる。
「待て、ずるいぞ!」
空斗も海斗の後を追う。
陸斗はゆっくりと陸に降りる。
「さあ、大天使様・・・準備は整っております・・・」
「くっ、舐められたものですね」
ミカエルは陸斗から少し離れた所に降り立つ。
「後悔しても知りませんよ」
「そっくりそのまま、リボンでも付けて返そう」
陸斗が話し終わるとミカエルが攻撃を仕掛ける。
巨大な天力で陸斗に攻撃をし、ミカエル最大の技も出した。
辺り一面に埃が舞、暫くよく見えない状態となる。
「はあ、はあ、はあ・・・どうだ、私の最大の技だ・・・跡形も無く消し飛んだか!」
「・・・この程度で、魔界との均衡を破ろうとしたのか・・・片腹痛いわ」
その時、ミカエルの前に何かが物凄い勢いで落ちて来た。
「残念だが、お前等の策略は成就しない・・・」
「俺達に敵わない者が、陸斗に敵う筈がない・・・」
ミカエルが地面を見ると、3天使長が叩き付けられている。
「くそ、何故その力を正しい事に使えん?」
「正しい事?・・・苦しむ者を見捨てて行う事が正しい事なのか?」
「大事の前の小事だ!」
「それでは弱い者は救われん・・・」
「必要悪・・・大切な役割だ・・・」
「だからといって、私は間違えてはおらん!」
「それを決めるのは、お前では無い・・・」
「俺達が決める訳でも無いが、少なくとも、お前に賛同は出来ん・・・」
「再生までにたくさん時間はある・・・ゆっくりと考えるんだな・・・」
陸斗は忍力で大きな光の玉を作る。
「暫くは消えてろ!」
陸斗はその光の玉をミカエル達に放った。
次の瞬間、全く別の所から光の玉が飛んできて、陸斗の光の玉と激突し、2つの玉は消滅した。
「こんな事が出来る奴は・・・」
「あいつが来たという事か・・・」
「さて、お楽しみだな・・・」
消滅した光の玉の所に、ミカエル・天使長以外の者が居た。
「流石に察しがいいな・・・流石は首領だ!」
眩い光に包まれた、1人の姿があった。
「お目に掛かるのは初めてだな・・・」
「話は聞いているがな・・・」
「とはいえ、どんな要件なんだ?・・・光の勇者カイよ・・・」
「大した用事じゃない・・・この戦いを止めに来たんだ!」
「ふん、喧嘩を売って来たのはそいつ等だ・・・」
「俺達に非はない・・・」
「文句があるなら、お前も消す・・・」
「文句は無い、こいつ等には罰を与える・・・それで終わりにしよう」
「どんな罰なんだ?」
「100年、力を奪いただの天使として働かせる・・・呑めなければ、完全消去だ・・・その前に悪魔達を復活させるがな!」
「いいだろう・・・」
「納得してやる・・・」
「お前も大変だな・・・」
「はっはっは、そう言って貰えると少しは救われるな!」
光の勇者と言われた者は両手をかざし、その手に天力を込めた。
次の瞬間、消された悪魔達が姿を現した。
「さて、ミカエル・・・貴様は許されん・・・暫くは罰を受けて貰う!」
「カイよ、何故にあんな奴等の肩を持つ・・・お前の力があれば、我々は勝てるんだ!」
「勝つ事に意味が無い・・・俺も弱い者を犠牲にする事は好まんだけだ!」
カイはミカエル達に手をかざした。みるみるうちにミカエル達の翼が小さくなっていく。
「弱き者の心を知る事だ・・・」
カイはゆっくりと首領達の元に歩いていく。
「これで手打ちとしてくれるか?」
「いいだろう・・・」
「お前の様な奴ばかりだと、話は早いんだがな・・・」
「一度、手合わせ願いたいな・・・」
「はっはっは・・・陸斗、お前には敵わんさ・・・俺もお前達の様な友が居ると楽なんだかな!」
「眠りを妨げられたからな・・・」
「起きた以上、しっかりと監視しろ・・・」
「馬鹿が増えない事を祈ってるぞ・・・」
「やはりお前達には敵わんな・・・さて、馬鹿共を連れて、天界に帰るとするか・・・」
カイはそう言うと眩い光を放ち、次の瞬間にはミカエル達共々姿が消えていた。
「流石は光の勇者カイだな・・・」
「ああ、底が知れん・・・」
「さて、俺達も帰るとするか・・・」
3首領はサタン達の方に歩き出した。
壮絶な戦いだったが、決着は付いた。
魔界に平穏が訪れる。
思わぬ展開にはなったが、どうやら一件落着らしい・・・
平穏が1番である。




