仕事は突然やって来る・・・
結構適当に書いてます。
悪は栄えない!
圧倒的な力で滅する。
ちょっと書きたかったんです。
陸斗は授業中寝ていた。
いつも通りである。
基本陸斗は寝ているが、成績は優秀である。
あまり目立たない様にしているが、学年10位辺りにいつもいる。
全部分かっているが、わざと間違え、トップを取らない様にしている。
これも闇の粛清の為だが、授業中に居眠りをして学年10位は目立つ。
陸斗はあまり細かい所は気にしないので、分かっていないのかも知れない。
小さな音が聞こえた。
常人には聞こえない音、これは粛清の依頼が来た時の合図だ。
しかも陸斗の所に来ている。
陸斗は眠りながら、音の確認をした。
この3兄弟、眠っていても神経を巡らせている。
3兄弟が居なくなれば、世は乱れる。
だから、おいそれとは殺される訳にはいかない。
陸斗は授業が終わると屋上に移動した。
丁度昼休みである。
何人かの女生徒が陸斗の後を付いて来る。
陸斗は屋上のドアを閉めた瞬間、忍力を足に集中させ、あっという間に遥か彼方に飛んで行ってしまった。
女生徒が屋上に来た時には、陸斗の姿は無かった。
陸斗は本屋に入る。
目の前の老人が倒れる。
陸斗は起き上がるのを手伝ったが、その時に老人からメモを渡される。
この老人こそ依頼配達人であり、依頼配達人の変装である。
陸斗はメモを一瞬開き、すぐにポケットにしまう。
一瞬開いた映像を記憶に焼き付けたのだ。
すぐに陸斗は高校の屋上に戻る。
忍力を足と空気中に圧縮して放つ事により、空中での移動を可能にしている。
陸斗は空中を物凄スピードで移動し、高校の屋上に戻る。
屋上に戻った陸斗は記憶に焼き付けた文章を改めて読み返す。
どうやら公明高いお寺の住職が、仏に使える身とは思えない悪事を働いているらしい。
しかもバックには、ヤクザが関わっている。
陸斗は闇の裁判を開く為、合図を送る。
ほんの僅かの忍力を固めた空気玉に思念を込め、空斗・海斗に飛ばした。
空斗・海斗はその空気玉を受け取り、事を理解した。
陸斗は午後の授業を休むが、そこにも術を使う。
忍力を学校中に飛ばし、陸斗は学校の人物全てに自分が授業を受け、学校にいたという記憶を植え付ける。
この忍力、人によって持っている量が違う。
厳しい修行をしたとしても、容量がそこまでは増えない。闇中3兄弟の容量は計り知れない。
それだけでも、3人の凄さが分かる。
陸斗は家に帰ると、手首から手の甲までの特殊なサポーターを着け、1人座禅を組む。
静かに深く集中している。
空斗・海斗が帰って来た。
陸斗は深く冥想している。
夜10時を回った。
3人は家の地下に集まる。
暗い地下に3人が揃うと、何処からともなく若い女性が入って来た。
彼女の名前は冥、依頼配達人であり、3人の忠実なる手下の1人である。
「本日の依頼、間違えはないか?」
「はい、間違えはないかと・・・」
「ならば、評決に入る・・・粛清ならば沈黙を・・・」
空斗が言った後、暫くの沈黙が続く。
「粛清だな・・・」
「今回は陸の首領をご指名だが、真意は?」
「はい、依頼者は地獄が望み・・・陸斗様が適任かと・・・」
「うむ・・・陸の首領、どうだ?」
「受けるかどうか、依頼人と会おう・・・」
「はい・・・すぐに手配致します」
「いや、今から動く・・・その足で粛清に向かうが・・・万が一依頼者が偽りであった場合・・・」
「はい、覚悟は出来ています・・・」
陸斗は頷き、闇に消えていった。
陸斗は闇の中から依頼人の背後に現れる。
冥の記憶を見る事で、依頼人を断定していた。
「動くと殺す、声を出しても殺す、俺の指示に従わなくても殺す、偽りも殺す・・・分かったら頷き、目を閉じろ・・・」
陸斗の低い声に男は目を閉じ、頷いた。
「何故に地獄を望む・・・」
「彼女が・・・彼女が散々弄ばれた挙句にゴミの様に捨てられた・・・昨日、自殺した・・・」
「地獄・・・人を呪わば穴2つ、お前も地獄だぞ・・・」
「無論、覚悟の上です。彼女の為なら、俺の命くらい・・・」
「・・・報酬は?」
「はい・・・俺にはこれしか・・・」
通帳と保険金の契約書を男は内ポケットから取り出し、上に挙げた。
「なるほど、自分の命をも報酬か?」
「難しいですか?」
「・・・・・依頼を果たしたら、また会おう・・・」
声が消えていった。
男は後ろを向いたが誰も居ない。
自分の部屋で自分1人であった。
陸斗は依頼を引き受け、粛清に向かう。
いつもの様に歩いて目的地に向かう。
途中で空斗、海斗と合流する。
「どうだ、この依頼?」
「偽りは無かったか?」
「ああ、偽りは無い・・・粛清だ・・・」
空斗と海斗は頷き、陸斗と一緒に歩いて行く。
これから粛清が始まる。
次回は粛清の時・・・
どんな能力があるのか、乞うご期待!