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闇の仕事、現代で生きる・・・  作者: 澤田慶次
18/21

首領の決定は絶対・・・

罰は受けて貰わないと・・・

陸斗が歩みを進め、1番奥の襖を開ける。

「何奴だ!」

そこには剣崎組3代目、剣崎(けんざき)大治郎(だいじろう)を真ん中に、5人の男が居る。

「ここを剣崎組と知っての事か?」

「剣崎組・・・だから何だ?」

「若僧が!」

「生きて帰れると思うな!」

大治郎以外の4人が立ち上がる。

陸斗はすぐに自分の右手をかざす。

瞬間に4人は溶け出し、跡形も無くなった。

「な、何だ貴様は?」

「俺か?・・・俺は闇の者だ・・・」

「闇の者だと?・・・まさか・・・」

「本当に居たのか・・・と言う・・・」

「ほ、本当に居たのか・・・何!」

「お前達は、俺を怒らせるのが上手いな・・・死ね・・・」

「ま、待て・・・話せば・・・」

「分からんな・・・俺が死ねと言ったんだ・・・後悔と共に死ね・・・」

陸斗は右手の人差し指を鼻先に当てた。

大治郎の周りに透明な箱の様な空間が出現し、空間が裂ける。その裂けた空間からおよそ人とは思えない風体の者が現れた。

「貴様・・・人間か?」

「人間・・・100年前ならそうだったな・・・」

「誰だ?」

「俺か?・・・俺はバイゼル・・・今は悪魔だ」

「バイゼルだと?・・・100年前・・・皆殺しのバイゼルか?」

「懐かしい響きだ・・・」

「バイゼル、後悔と確実な死を・・・出来るな・・・」

「陸の首領、容易い事だ・・・ゆっくりと楽しませて貰う・・・」

バイゼルはゆっくりと大治郎に近付くが、大治郎はドスを懐から出し、バイゼルに攻撃を仕掛ける。

「はーはっはっはっは、抵抗するならもっと激しく頼みたいものだな!」

バイゼルは大治郎を掴むと、ゆっくりと手首を捻り出した。

「うわぁぁぁぁああああああああああ!」

大治郎の手が床に落ちる。

「ゆっくりと捩じ切ってやる・・・しっかり後悔しろよ・・・お前は触れてはいけない男の逆鱗に触れたんだ」

大治郎の悲鳴が響き渡る中、陸斗はゆっくりと床に沈んで行った。


自分の家に戻った陸斗は、地下室に移動する。

地下室には、空斗・海斗がすでに居る。

「2人共揃ってたか・・・」

「最近、妙な事件が多過ぎる・・・」

「魔界と天界に何かあったのかもな・・・」

「多分、光が関係しているだろう・・・」

「魔界ですでに、何か起こっているかもな・・・」

「どうする?・・・」

「俺は鬼島組を消す・・・」

「よし、陸斗は鬼島組だ・・・俺と海斗は魔界に行く・・・」

「どちらにしても、俺達には大した事ではない・・・」

それぞれが精神統一に入った。


夜12時になり、3人は改めて地下室に集まる。

「俺は鬼島組を潰す・・・」

「俺達は魔界に行く・・・」

「まぁ、何があったかは後でな・・・」

それぞれ地面に沈んでいくが、陸斗は何か胸騒ぎがした。

しかし、まずは鬼島組の完全消去が先決の為、そちらに意識を向けた。


陸斗は鬼島組の前にいる。珍しく黒装束に身を包んでいる。陸斗は鬼島組に歩を進める。

入口に着くと2人の男が陸斗の行く手を阻もうとするが、陸斗はすぐに手をかざし2人の男を溶かした。

更に歩を進める。

建物の中に入って、あまりに多くの人がいる為に陸斗には一つの考えが浮かんだ。

「ここで死ね、首領!」

「俺達は殺しのプロだ!」

「俺達が世界を支配する!」

「成る程・・・やはり分かっていたか・・・どうやら、思った通りだな・・・」

陸斗は男達に気にも止めず歩き出した。

男達は50人程居る。男達は一斉に陸斗に襲い掛かる。

しかし、陸斗は両手を軽く交差させると、風が吹き抜け、男達はバラバラになり空間が裂け、跡形も無く消え去ってしまった。


陸斗は更に奥へと行く。

鬼島組5代目、藤巻(ふじまき)(すぐる)と3人の男が現れた。

「やはり一筋縄ではいかなかったな!」

「俺達、殺し屋が()るしかないか!」

「そうだな、俺達の様な特殊な者でないと難しそうだ!」

「特殊か・・・変わらんぞ、赤子もお前達も・・・俺の前ではな・・・」

「「「ほざけ!」」」

3人は陸斗を囲む様に位置を取る。

「死ね!」

「俺達を敵に回した事が運の尽き!」

「地獄で後悔しろ!」

3人はそれぞれが念を込める。

俗に言う超能力であり、彼等はかなり強いサイコキッカーである。その超能力で殺しを生業にしているらしい。

1人は陸斗の動きを止め、1人は陸斗の脳に直接攻撃を仕掛け、1人は陸斗の体に大きな炎をぶつけた。

「あ、ああ、や、辞めて・・・うわぁー!」

陸斗の脳に直接攻撃を仕掛けていた男は、急に苦しみ出し頭が爆発した。

陸斗は炎の中からゆっくりと歩いて出て来る。

「ば、バカな!」

「効いてないのか?」

「その程度では、子守唄にもならん・・・」

陸斗はすぐに地面に右手を着く。

「滅」

陸斗が言葉を発した瞬間、残った2人は砂になって崩れ落ちた。

「何をしたんだ?」

「強い衝撃を与えた・・・常人には耐えられない程のな・・・」

「く、話が違う・・・」

「踊らされたとは言え、許せる事ではない・・・」

陸斗は話し終わると藤巻は足元から凍り付いていく。

「た、助けてくれ、俺はかつがれたんだ!」

「どの道生きる資格は無い・・・ゆっくりと凍りながら、後悔と懺悔をするんだな・・・さて、そろそろ出て来たらどうだ?」

陸斗は藤巻の奥に声を掛ける。

「やはり分かりましたか・・・まぁ、どの道貴方とは戦わねばならない様ですね!」

襖を開ける事なく1人の人間の形をした者が現れた。

「光の者だな・・・」

「察しがいいですね!いかにも光の戦士、モカでございます!」

「・・・魔界に行かねばならぬか・・・」

「それは無理でございます!私が貴方を倒します故、叶わぬ願いでございます!」

「・・・自惚れもそこまでいくと呆れるな・・・お前も入口に居た男も俺には変わらん・・・」

「私に大口ですか、気に入りませんね・・・死んで後悔なさい!」

モカは両手を交差させると、凄まじい旋風が起こり陸斗に襲い掛かる。周りの物は鋭利な刃物で切られた様になっている。

ここで人間の形をした者と表現した理由を書いておく。光の戦士は天使が戦士に変わった者の姿である為、人間の形と表現している。

「もう終わりですか?あっけないですたね!まぁ、私の前では致し方ない!」

「この程度で勝った気でいるのか・・・おめでたい頭をしているな・・・」

陸斗は旋風の中を平然と歩いている。

「ば、バカな・・・私の最大の技だぞ!」

「そよ風は充分だ・・・」

陸斗は右手を下から上に動かした。

瞬間、あり得ない程の突風がモカを通過した。通過した瞬間、モカの姿は消えていた。

「100年くらいで再生するだろう・・・さて、魔界に行くとするか・・・」

陸斗は地面に向かって拳を振り落とす。

鬼島組の本家は跡形も無く粉々になった。

陸斗は建物が壊れる前に魔界へと消えていた。

どうやら大きな事になってきた・・・

魔界が騒がしそうだ・・・

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― 新着の感想 ―
[良い点] 光の戦士が初登場! しかし一撃で沈むとは・・(苦笑) 闇のトップがこの3人なら、光のトップたるカイが許すまじ!(笑)
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