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闇の仕事、現代で生きる・・・  作者: 澤田慶次
14/21

いつもの日常・・・

さあ、粛清が終わった・・・

3人は魔界に降りると、ディアボロスが待っていた。

「待っていたぞ!」

「今度はお前か・・・」

「何の用だ?・・・」

「随分な言い方だな、サタンが言っていた事だ!」

「・・・光の話か・・・」

「まあ、そうなるが・・・光もお前達には一目置いている。むしろ、今まで戦いを避けていた様に感じるが、何かあるのか?」

「・・・特に何もない・・・お前達も光も、俺達とは根本的に違うだけだ・・・」

「どういう意味だ?」

「・・・天界と魔界は戦いを繰り広げた歴史がある・・・何故だ?」

「それは、俺達が光を求めたからだ!」

「・・・お前達は光を求めた・・・天界は何故に戦ったんだ?」

「??・・・俺達が光を奪おうとしたからだろ?」

「・・・意外に鈍いな、ディアボロス・・・天界が光を共有すれば、争いは起こらない・・・」

「??・・・確かにそうだが・・・」

「つまり・・・天界は何故、光を共有しなかったかだ・・・」

「何故だ?」

「天界も魔界も・・・地上界もそうだが、全て闇を恐れる・・・だから、光を求める・・・」

「闇を恐れる?」

「そうだ・・・光ある所に必ず闇は出来る・・・その光が強ければ強い程、闇は色濃くなる・・・その見えない部分を全ての者は恐れる・・・」

「しかし、俺達は違う・・・その闇に好んで生きている・・・本当の闇を支配する俺達に敵は居ない・・・お前達を含めてな・・・」

「なるほどな・・・俺達も天界の奴等も、詰まる所、光を求め戦って来たわけだ。そんな俺達が闇の中に生きるお前達に勝つ事は、あり得ないというわけだな。確かにその通りだ!」

「しかし、お前達の話・・・光に動きがあったらしいな・・・」

「ああ、光は俺達だけでなく、お前達も邪魔な様だ!」

「なるほど・・・そのうちに戦う事になるのかもな・・・」

「誰とやっても同じだ・・・俺達に刃向かう奴等は処刑する・・・」

「・・・例外は無い・・・天も魔も同じだ・・・」

「くっくっく、お前達は楽しい奴等だ。やはり、サタンの考えに間違えは無い。共存、これこそ最良!」

ディアボロスは去って行った。

3人は魔界を通り、自分達の家に帰って来た。

3人は黒装束と小手を外し、それぞれにシャワーを浴び、部屋に入っていく。

今回は少し厄介な粛清であった。


翌日、いつもの朝が来る。

海斗は早めに大学に行き、陸斗は遅く起き、陸斗が起きたのを確認し、空斗は自分の治療院に行く。

いつも通りの1日が始まると思っていたが、3人共、影井3姉妹に絡まれる。

そして、陸斗は運が悪い事に木暗の妹、楓にも絡まれる事になる。

影井3姉妹はそれぞれに首領に想いを寄せている。

長女、霊は空斗、次女、蓮見は海斗、3女、冥は陸斗であるが、木暗姉妹も首領に想いを寄せる。

茜は海斗、楓は陸斗であり、蓮見・冥は尋常ではないくらいに意識している。

しかも、楓は陸斗の同級生として転校して来た為、冥も転校となり、陸斗の周りは賑やかになってきていた。

茜は海斗の大学の学食のスタッフとして勤務となり、こちらも少し賑やかになっている。

3首領の日常は、なかなかに騒がしい物になっていた。

とはいえ、3人にとって騒がしい日常は気にしてはいないし、粛清を緩めるつもりも無い。

また、粛清については協力をしなければ、協力者である5人は首領との関わりを持つ事が出来ない為、結局は力を合わせる事になる。


ある日、空斗が治療院の定休日に用事を済ませている時、不穏な空気を感じる。

しかし、空斗を首領であると知っている者はごく僅かであり、空斗が特殊な動きを見せない限りバレる事は無い。

空斗は極めて普通を心掛け、木の葉を隠すなら森の中の様に、そのまま人混みに紛れて行く。

少し歩くと気配は消えた。

空斗は注意深く周辺を確認し、それでも特殊な動きをせず、ゆっくりゆっくりと用事を済ませていく。


空斗が家に帰ると陸斗が帰って来ていた。

「兄貴・・・」

「お前も感じたか?」

「ああ・・・」

海斗が帰って来る。

2人の表情を見て何かを察した様に頷く。

「面倒だな・・・」

海斗は溜息を吐きながら呟く。

「しょうがない事だとは思うが・・・」

海斗は頭を掻きながら呟く。

「嫌だな〜・・・」

陸斗は呆れた様に呟く。

3人はお互いの顔を見合わせ、もう一度、大きく溜息を吐いた。


翌日、陸斗は影井3姉妹と木暗姉妹に探りの依頼をした。

今回は少し特殊であった為、深くは探りをしない様に話をし、とある者の動きを探らせた。

どうも何か意味がありそうだが、陸斗は5人に深い話はしないで依頼した。

ただ、陸斗の表情から面倒な事という事は読み取れる。基本、陸斗が乗り気な所を見た事は無いが、よほど嫌だという事は見て取れる。

5人は今回の依頼を慎重に行う事を心に決める。


翌日、5人は陸斗の依頼通りにある人物の動きを探ったが、その人物が女性という事と実際にかなりの美人である事意外分からず、また、女性に不意に尾行の方を向かれ、笑顔を見せられる。

5人は1日で女性に気付かれ、陸斗に報告する。

陸斗は深い溜息を吐き、右手を上げて去っていった。

陸斗は帰るとその事を空斗・海斗に伝える。

改めて3人で、大きな溜息を吐いた。

何やら怪しい空気?

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― 新着の感想 ―
[良い点] 光も敵視になった! でも光の戦士は1人しかいないので処刑されないようにしないと(笑)
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