本隊も頭目も消す・・・
さあ、猟団最後の時だ・・・
闇の3首領は鹿児島の山奥に姿を現した。
3人は歩みを進める。
「ここは俺がやろう・・・」
陸斗は呟き、九条から受け取った刀を鞘から抜く。
空斗と海斗は歩みを進める。
「どのみち死ぬんだ・・・出て来たらどうだ?」
100人近い忍者が出て来る。
「多ければいいという訳ではないんだがな・・・」
陸斗は溜息を1つ吐いた。
次の瞬間、忍者達は陸斗に襲い掛かる。
陸斗は握った刀を構え、その場で数回回転する。
空気の中に無数の真空を作り出し忍者達を襲う。
忍者達は切り刻まれる。
すぐに陸斗は右手の人差し指を立て、鼻先に当てる。
激しく炎が舞い上がり、切り刻まれた忍者達は跡形もなく燃え尽きる。
陸斗は歩みを進める。
空斗と海斗は歩みを止める。
黒装束の2人が姿を現わす。
「我らが・・・」
「五月蝿い・・・俺が相手してやる・・・」
海斗は言い、空斗は歩みを進める。
「でかい口を・・・」
「いいから掛かって来い・・・どうせ死ぬんだ・・・」
「くっ!」
2人は印を結ぶが海斗はすぐに右手をかざす。
2人は身動きが取れない。
「遅い・・・話にならん・・・」
海斗が人差し指を曲げる。
2人の右腕が反対に曲がる。
「「ぎゃああああああああああ!」」
更に海斗は中指を曲げる。
「「ぐぁぁぁぁあああああああ!」」
2人の左足が前に曲がる。
「さて・・・仕上げといくか・・・」
海斗は左手を大きく、下から上に動かす。
2人は足元からゆっくりと凍り出した。
「絶対零度だ・・・破りたければ、地獄の炎でも持って来るんだな・・・」
海斗は歩みを進める。
空斗は歩みを進める。
黒装束の男が1人いる。
「お前の進撃はここまでだ!」
「・・・1人か・・・舐められたものだな・・・」
「お前を倒し、俺の強さを証明してやる。天才、影の才蔵の強さをな!」
「・・・闇の深さを教えてやる・・・授業料はお前の命だ・・・」
才蔵は印を組み、空斗の周りの岩や木々等を空斗目掛け飛ばしてくる。
しかし、空斗には当たらない。空斗に当たる直前で粉々になっていく。
才蔵は更に印を組み攻撃を仕掛ける。
炎と雷が空斗を襲う。
空斗は右手を下から上に上げる。
その瞬間、突風が巻き上がり炎は掻き消され雷は弾かれた。
攻撃を防いだ空斗はすぐに左手を才蔵にかざす。
才蔵は身動きが取れなくなる。
「・・・所詮、こんなものだ・・・お前達は逆鱗に触れたのだ・・・闇の逆鱗にな・・・」
空斗は右手を自分の顔の前に持って行き、掌を自分の方に向ける。
才蔵の影が実体化し、才蔵の前に立ち塞がる。
空斗はかざしていた左手を解く。
「・・・まずは自分と戦え・・・」
空斗が呟くと影は才蔵を襲う。
才蔵は自分の影と戦い出す。
才蔵が戦っている最中、陸斗と海斗が追い付く。
「大分酷い術を使ったな・・・」
「まあ、それだけ空も頭にきていたんだろう・・・」
才蔵は満身創痍ながら、己の影を倒した。
「こ、こんな事で、さ、さ、才蔵がやられると思ったか?」
言葉を発した才蔵が倒れ、虫の息になっている。
「影を倒せば己も死ぬ・・・勉強になっただろう・・・はーはっはっはっは!」
陸斗と海斗は空斗と合流する。
「さて、頭目も殺すか・・・」
「ああ、完全消去だ・・・」
「愚かな事をしたもんだ・・・」
3人は歩みを進める。
3人が歩みを進めていると1人の男が姿を現わす。
「流石に首領だな、我々の力ではどうにもならん様だな!」
「今更だな・・・」
「取り返しはつかない・・・」
「先に手を出したのはお前達だ・・・」
「どうだろうか・・・我々は壊滅的なダメージを受けた、協力者として見逃しては貰えないたろうか?」
「・・・お笑いぐさだな・・・」
「我々はなかなか使えるぞ・・・情報収集から潜入まで、言われた事は忠実に行う!」
「忠実にか・・・」
「勿論だ、忠誠を誓う!」
「ならば、命令する・・・死ね・・・」
「!?」
「忠実に実行するんだろう?」
「そんな・・・」
「お前達は信頼に値しない・・・」
「俺達は甘くはない・・・」
「後悔した所で遅い・・・ずっと言って来た筈だ・・・なあ、住職・・・」
影から陸斗が尋ねた住職が姿を現わす。
「やはりお見通しでしたか?」
「当たり前だ・・・」
「こうなる前に止めたかったのですが・・・」
「お前のせいでは無い・・・」
「この男、現頭目、斎賀二座衛門が悪いんだ・・・」
「いや、選んだのは私です・・・」
「それはそれだ・・・」
「気にする事はない・・・」
「さて、斎賀を始末するか・・・」
「待って下さい、斎賀は私の手で片付けます・・・これで手打ちに出来ませんか?」
「分かった・・・」
「ありがとうございます・・・」
「待ってくれ、俺は・・・」
「住職を倒す事が出来れば助けてやる・・・」
「無理だろうがな・・・」
「引退した奴なんかにやられるわけがない!」
「やはり、私の目が曇っていた様だ・・・」
斎賀が印を結び、住職に向かって激しい炎を巻き上げるが、住職はもっと激しい炎を巻き上げ、斎賀の炎を呑み込み、斎賀に襲い掛かる。
斎賀は何とか避け、印を結び真空波を放つ。
しかし住職は、その真空波を更に大きな真空波で搔き消しながら、斎賀に攻撃をする。
斎賀の攻撃は住職には通用しない。
「この程度で首領に刃向かったのか・・・身の程知らずが!」
住職は印を組み集中力を高める。
「斎賀、お前は生きる資格は無い・・・」
斎賀の回りの地面が割れ、斎賀は動きが取れない。
続けて住職は斎賀に向かって落雷を落とすが、今までの誰よりも大きな落雷であり、斎賀は一瞬で黒焦げとなった。
「これで・・・」
「ああ、俺達は約束は守る・・・」
「ありがとうございます・・・」
「1つ頼みがある・・・」
「何でしょう?陸の首領様!」
「これを・・・九条の愛刀を祀ってやってくれ・・・これ以上、菊一文字宗則を汚す事は無い・・・」
「かしこまりました・・・」
住職は陸斗から刀を受け取る。
3人は地面の中に沈んでいく。
猟団、牙を剥く相手を間違えた様だ・・・




