海の深さ!
海の首領が火の猟団を狩る・・・
海斗は奈良の山奥に姿を現した。
海斗が更に奥に歩みを進める。
「・・・隠れているつもりか?・・・」
その一言で、50人を超える忍者が現れる。
「・・・他人を苛つかせる事が上手い奴等だ・・・」
海斗は印を組む。
海斗の前に龍が現れる。
海斗は龍の顎に自分の手刀を突き刺す。
すると、海斗を中心として竜巻が起こる。
その竜巻は恐ろしく凄い威力があり、巻き込まれた者は全てバラバラになっていく。
海斗の周りにいた忍者達は、跡形もなく粉々になる。
次の瞬間、空間が開き、魔界が開くと、その中に竜巻は消えていった。
海斗は歩みを進める。
海斗の前に3人の黒装束の男達が立ち塞がる。
「我等、火の猟団の・・・」
「御託はいい・・・さっさとかかって来い・・・」
「俺達にでかい口を聞くと後悔する事になる!」
「俺達が最強の猟団、そして、その猟団を支える俺達こそが最強!」
「誰が最強でも構わん・・・俺には関係がない事だ・・・」
「いつまでその自信が続くかな?」
「甘く見るなよ!」
「俺達が闇を支配する!」
「・・・お前達が闇を支配?・・・お笑いだな・・・お前達ごときが闇を扱えると思うのか?・・・そもそも、お前等が俺に勝てるとも思わんがな・・・お前等に待っているのは絶対の恐怖と確実な死だ・・・俺に刃を向けたんだ、後戻りは出来ん・・・覚悟しろ・・・」
海斗の話が終わると、3人はそれぞれ印を組む。
1人が物理攻撃を仕掛ける。
海斗は左手でそれを防ぐとすぐに炎が海斗を襲う。海斗はそのまま左手で炎を一蹴した。
間髪入れず、海斗の立っている地面が割れる。
しかし、海斗は自身の忍力を自分の足元に集め、何事も無い様に、ゆっくりと前に歩いて来る。
更に3人は攻撃を仕掛ける
落雷が海斗を直撃するが、海斗は全く歩みを止めない。すぐに突風が吹くが、海斗の歩く速度は変わらない。物理攻撃も全く意に返さない。
3人は全員の忍力を合わせ、海斗に目掛け、炎を巻き上げる。
炎が海斗を包み込む。
「やったぞ!」
「我々を甘く見た報いだ!」
「俺達が最強だ!」
「・・・くっくっく、めでたい奴等だ・・・」
海斗の声がすると、海斗を包みんでいた炎が一瞬にして消える。
「この程度か・・・俺どころか、ジョネスにも笑われそうだな・・・3人でこの程度では、たかが知れている・・・俺を焼くなら地獄の業火でも持って来い・・・こんな風にな・・・」
海斗は左手の人差し指を立て、鼻先に当てる。
3人うちの1人が黒い炎に包まれる。
「ぐわぁぁぁぁああああああああ!」
残りの2人が印を組み、黒炎を消そうとするが、一向に消えない。
「無駄だ・・・お前等ごときでは、地獄の炎は消せはしない・・・それより、自分達の心配でもしろ・・・」
海斗は右手の人差し指を立て、鼻先に当てる。
「折角だ・・・絶対零度も体験させてやろう・・・」
海斗の話が終わると、残った2人の黒装束の男は凍り着いた。
その2人の横で、黒炎に包まれた男は跡形も無く燃え尽きた。
「絶対零度はどんな気分だ?・・・もはや口も聞けぬか・・・」
海斗が手をかざすと、2人の男は粉々になった。
海斗は歩みを進める。
建物が見える。
その前には、黒装束の男が1人立っている。
今までの者と雰囲気が少し違う。
「待っていたぞ、海の首領!」
「火の北城だな・・・」
「如何にも、どうだ?我々と手を組まんか?」
「手を組んで、何をする?」
「この世を支配するんだ!光も闇も全て支配する!」
「・・・興味が無い・・・俺は今の生活をそれなりに満足している・・・」
「しかし、不自由はあるのではないか?何をするにも面倒くさい事が付き纏う。もっと自由に、自分達の好きな様に生きた方が楽しいだろう?」
「・・・面倒くさい事もたまにはいいもんだ・・・特に不自由は無い・・・」
「金・女・地位・名誉・・・なんでも好きな物が手に入るんだ、悪い話ではないだろう?」
「・・・なかなか手に入らないから面白いんだ・・・お前は何も分かっていない・・・」
「お前こそ分かっていない!好きな事を好きな時に好きなだけやる、楽しい世界じゃないか!」
「・・・お前とは分かり合えないな・・・その必要も無い・・・そもそも、支配したければ、俺達なら誰の協力も必要無い・・・さて、そろそろ死ぬか?」
「分からん奴め、お前こそ死ね!」
北城は印を結び、海斗に落雷を当てる。
「俺を見くびるからこうなるんだ!」
「・・・どうなるんだ?」
海斗は全くの無傷でゆっくりと歩みを進める。
「ならば、これでどうだ!」
北城の足元の地面が割れ、岩や石等が空中に上がり、海斗目掛けて飛んでくる。
海斗は左手を下から上に動かす。
物凄い突風が下から上に吹き上がり、岩等は突風に呑まれ、遥か上空に巻き上げられた。
「俺達はそれぞれの技を一通りこなせる・・・俺はただ、海の深さが好きなだけ・・・あまり俺達を甘く見ない事だ・・・最も、猟団はもう消えるがな・・・」
「く、くそ!」
「遅い・・・」
北城が印を組む前に海斗は右手を広げ、北城の方へ向ける。
「傀儡の術・・・体が動くまい・・・お前の自由は奪った・・・さあ、楽しいショウの始まりだ・・・」
海斗が人差し指を動かす。北城の右腕があらぬ方向に曲がる。
「ぎゃあああああああ!」
「なかなかいい声を上げる・・・楽しくなりそうだ・・・」
海斗は中指を動かす。
北城の左足が膝の所から前に曲がる。
「ぬあああああああああ!」
「はーっはっはっはっは、後悔を抱いて、恐怖と共に死ね!」
海斗は左手の人差し指と中指を立て、鼻先に当てる。
北城を箱の様な空間が囲み、その空間にジョネスが現れる。
「ジョネス、ゆっくりと楽しめ・・・1時間・・・いいな・・・」
「1時間・・・楽しくなりそうだ!」
ジョネスは不気味な笑顔を作り、北城に近付いて行く。
北城の叫び声が聞こえるが、海斗は地面に沈んでいく。
「さて、本隊を潰すか・・・」
海斗は呟き、消えて行った。
猟団の最後は近い・・・




