表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

71/2981

調査(細々と続けてはいるんだが)

この惑星そのものについての調査は、ドローンやプローブを使ってできる範囲で細々と続けている。その中で、ひそか達とはまた別の、人間由来と思しき生き物の姿も確認できた。


ヒョウ人間。ふくに似た感じだが、こちらは密林に住みまさにヒョウっぽい斑模様が体にある。ひそかの種族にとってはじんの種族と並び日常的な天敵らしい。


フラミンゴ人間。ようと同じように翼で滑空する鳥人間だが、猛禽類っぽいように比べこちらは赤い羽毛を持つまさにフラミンゴを思わせる外見をして、群れで生活していた。主に魚やエビカニ的な甲殻類っぽい小さな水生生物を食べているようだ。


ダチョウ人間。こちらもようと同じように翼を持っているのだがそれはもはや滑空すらままならない殆ど装飾品のようなものでしかなく、ダチョウのように完全に足で走って移動する生き物だった。飛ぶことを捨てたのだろうか、それともキメラとして生まれた時から既に羽が未熟で飛べなかったのか。その辺りはまだ判然としていない。


オオカミ人間。ふくやヒョウ人間に似ているが何となく犬っぽい印象がある、銀色の体毛に覆われて群れで生活する種族。なかなか獰猛で、しかも群れで狩りをするので遭遇すると危険だと思われる。


クモ人間。いわゆる<アラクネ>と呼ばれる伝説上の生き物そっくりで、人間由来のキメラとしてもかなり特異な存在らしい。ただ、クモのような姿はしているが生態的にはタランチュラ辺りに近いようで、糸で巣を張るようなことはしないと思われる。非常に獰猛で動くものと見れば片っ端から襲い、容赦なく食う姿が確認されている。共喰いも確認された。体がでかいのでとにかくひたすら食ってないと駄目なようだ。


以上が、現時点で確認できている種族である。さすがにこれ以上ハーレムを大きくするとそれこそ体がもたないので手を出すつもりは今のところない。仲良くできればそれに越したことはないんだが、クモ人間などは明らかにヤバい感じなので近付かないようにしようと思う。


これらは、セシリアが<里帰り>した際に、俺が持っていたマイクロドローンを放ってもらったのに加えて、惑星探査船であるコーネリアス号に装備されていたドローンやプローブを使えるようにして道中に放ち記録された映像などから判明したものである。コーネリアス号の装備品についてはセシリアでないとリンクできないので完全に彼女任せだった。


なお、クモ人間の生息域は幸い河向こうに限定されているらしく、しかも例の不定形生物を恐れてか河には近付かないようなのでこちらには来ないようだ。ひそかじんにも映像を見せてみたが警戒はするものの不定形生物を見た時のようには恐れなかったので、おそらく見たことすらなかったんだろうな。ように見せた時にはかなり強く警戒していたので彼女らにとっては天敵だと思われる。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ