表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2971/2987

キャサリン編 憧れの生き方そのもの

まあそれはさておき、相堂(しょうどう)幸正(ゆきまさ)についてももし救助できたならどう対処するかはその時に考えよう。ビアンカがどうしても『一緒にいたくない』と言うならその辺もある程度は考慮しなきゃならないにせよ、実際の状況を確認した上でないとやはり具体的には何も進まないだろう。彼女も今はそう言ってるが、


「もちろん私の我儘なのも分かっています」


とも言ってくれているし。


ああそうだ。自分の要望だけが一方的に通る社会なんて存在しない。だからこそ<戦争>なんてものも起こるんだろう? 自分の要望だけが一方的に通るならそもそも戦争にさえならないはずだし。


とは言え、ストレスを緩和するような手立ては打たないといけないだろうなあ。


が、それに対して久利生(くりう)は、


「たぶん、その辺りはそこまで心配しなくていいと思うよ。ビアンカもユキもちゃんと大人だから」


柔らかい笑顔を浮かべながら言った。その信頼がどこから来るのかは俺には分からないものの久利生(くりう)が言うならそうなんだろうという気もする。これは俺がそれだけ久利生(くりう)を信頼しているということか。しかししつこいかもしれないが<次善の策>も用意しておかないとな。そのための<集落作り>だし。


『ウマが合わない者同士、反りが合わない者同士、それぞれに距離を置くため』


とはいえ、


『そこを選んだからこそ快適に過ごせる』


ものでないと当然ながら不満が出てそれがトラブルに繋がっていくなんてのはあまりにもありふれた話なわけで。でもなあ、一口に<快適>と言っても何を快適と感じるかは人それぞれな部分があるし、その辺も難しい。


すると、


「ユキは野卑な性分だからあまりきっちりと整ったものよりも粗雑に扱っても惜しくないものを好む傾向にあるかな」


久利生(くりう)がアドバイスを。さらに、


「だいたい一人でなんでもできてしまうから、『至れり尽くせり』である必要はないと思うよ。むしろ自分に心地好い環境を自分で作ることを好むかな」


とも。


『なんか、<すごくよく分かってる感>が。実は仲が良いのでは……?』


とも思ってしまう。って、考えてみれば<相堂(しょうどう)幸正(ゆきまさ)の人物像>って、


『豪放磊落』


『自由奔放』


という印象だし、もしかすると久利生(くりう)にとっては、


<憧れの生き方そのもの>


なのかもしれないなと思ったり。そういう点からも何をよしとするかは一面では測れないのを実感する。ゆえにビアンカが相堂(しょうどう)幸正(ゆきまさ)に対してあまりいい印象を持っていないようなのは<嫉妬>も含んだものである可能性もあるのか。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ