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未来編 話にならないだろうな

そうして大人達が、


『相手を自分とは違う人間としてただその事実と向き合う』


という姿勢を見せていれば『そういうものだ』と認識できるようになっていく可能性が高くなるはずなんだ。もちろんそれだけでは不十分かもしれないが、子供の様子をちゃんと見ることで十分に伝わっていないことも察することができるだろうからその時は改めて補足すればいい。


『人間を育てる』


というのはそういうことのはずなんだ。そういうことだという実感が俺達にはある。その実感があればこそ子供達に対して『人間である』という認識で接することができる。『人間以外の生き物なんかじゃない』という認識で接することができる。


まあそれも、


『人間を人間として接するというのはどういうことか?』


を知っていればこそのものでもありつつ。単に表向き人間であると思ってるだけなのとちゃんと人間であると認識してるのとでは違うわけで。


『表向き人間であると思ってるだけ』


ということは『本心ではそう思っていない』場合も少なくないだろう。人間相手に『お前は人間じゃない!』的な発言ができるということは、


『自分の都合で人間か人間じゃないかを使い分けてる』


ということだし。それはさすがに身勝手が過ぎるというものだと俺は感じるんだ。ダブルスタンダードが過ぎると。


自分にとって都合がよくても悪くても相手が人間であるという事実は変わらない。所詮は自身の脳内での話に過ぎない。<現実>を改変することはできない。なのに大人が率先してできもしない<現実改変>をしようとしてたりする。そんな大人の姿を見た子供がどういう影響を受けることになるか考えもせず。


『子供は大人の影響を受ける』


という事実についても自分に都合が悪ければ見て見ぬふりをする大人も少なくない。子供が思った通りに育てば<自身の功績>だと考える時点で『子供は大人の影響を受ける』と考えているにも拘らず思い通りに育たなければ『子供が悪い』と影響を否定する。大人がそんなのでどうするんだと本当に思う。


現実を現実として受け止められない大人の姿を見て育った子供が現実を受け止められるようになるとなぜ思えるのかが俺には理解できない。


本当にそういう点をしっかりとわきまえなきゃ駄目なんだろうな。それを何度も何度も自分自身に言い聞かせるんだよ。言い聞かせてなきゃすぐにそれを忘れてしまう。人間というのはそういう生き物だ。その事実を受け止めなきゃ話にならないだろうな。



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