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未来編 親のお説教みたいなもの

俺がこうして綴ってきたものが万が一出版されるようなことがあっても、<面白さ>を期待するなら読まない方がいいと思う。読む意味がないと思う。


結局のところこんなものはただの<自己満足>にすぎないし、どんなに好意的に解釈したところで<親のお説教>みたいなものだからなあ。<親のお説教>って聞いてて面白いものか? 俺は自分の両親のことを尊敬はしているが、だからと言ってお説教をこちらから望んで聞きたいとは思わない。


そんなものだと思う。しかも商業的に出版されるとなれば当然のこととして、


『売れるものにするために手を加える』


ことが行われるだろう。それをしなければきっと売れないし、しかしそれをされればもう俺の本来の目的は失われてしまうんじゃないか? <俺が綴ったもの>じゃなくなるし、<俺が綴ったものを基にした別の何か>になってしまうだろうし。


だからまあそもそも出版するだけの価値もないだろう。俺自身の意向を尊重してもらえるとすれば。


無料で誰でも閲覧できるようにするだけなら物好きな人間が読んでくれるとしても、精々そこまでだな。それ以上は間違いなく<変質>してしまうと思う。それじゃ駄目なんだ。何度も同じことを繰り返し綴っているのにも俺自身には基本的に『再確認のため』という意味があるが、他人にとっては、


『何回同じことに触れるんだ?』


と苦痛さえ感じるものだろうし。俺にとっては必要なものでも他人にとってはそうじゃない。その事実も無視するわけにはいかないさ。


しかしそれは決して『俺にとっては意味がある』ことを否定するものじゃない。『俺が必ず商業的に価値があるものを生み出さなきゃいけない』ことを意味しない。


俺個人が必要だと思ったものを俺自身のために綴ってるんだ。それに対してあれこれ言われても聞き入れなきゃいけない道理もないな。


第一、


『商業的価値のないものに価値はない』


わけじゃないしな。俺にとっては<家族>や<仲間>もそうだ。ここにはまだ<商業>そのものが存在しないが、だからといって家族や仲間に価値がないわけじゃない。と言うか、親なら分かるはずだ。親がどれだけ子供に対して金を使うか。『多額の金が動くものには商業的価値がある』とするなら<子供>はまさしくそれに当たるだろうさ。俺個人は親としてそんな見方をしたいとは思わないが。


だから言うんだよ。


『価値なんてものはあくまで人間が作りだした虚構の概念だ』


って。当人にとって『大切に感じる』ならそれは価値があるんだ。他人が口出しすることじゃない。



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