未来編 成り立ちが違う
そうだ。単なる<技能>や<技術>だけが必要なものについてはAIで代用できてしまう。AIが制御するロボットで賄えてしまう。
かつては、
『単純労働のブルーカラーはすべてロボットに仕事を奪われてしまう』
などと言われたそうだが、確かに単純労働をすべてロボットに任せてしまうことは技術的に言えば簡単らしいが、だからと言って<高い技術が必要とされる仕事>についてもロボットが進歩すれば単純労働と何も変わらないくらいにロボットで置き換えられてしまうものになってしまった。
『心や感情を持たない』
というだけで、それこそメイトギアは完全に人間(地球人)をはるかに超えてしまったからな。しかしだからといって、
『人間(地球人)は要らない』
とはならなかった。AIとAIが制御するロボットがもし<心>や<感情>を持ったとしても、もし『すでに持ってる』としても、それはやっぱり人間(地球人)が持ってるものとはまったく別種だろうからな。
『工業製品として生産される』
存在が人間(地球人)が持つ心や感情と同じになるはずがないんだ。たとえ人間(地球人)の心や感情を<再現>してみせたとしてもそれは、
『役者が物語の登場人物の心や感情を演じてる』
のと同じであって<役者自身の心や感情>じゃないわけで。
それが悪いと言ってるんじゃない。
『物語の中で描かれる心や感情を役者自身のものと考えるのは役者という存在が一人の人間であることを否定しているのと同じ』
だと思うだけだ。物語の中の悪党を演じている役者は物語の外でも悪党なのか? 違うだろう?
ドラマや映画で<悪党>や<嫌われ者>を演じた役者に対してそれこそ脅迫状を送り付けたり殺害予告をしたりする輩がいたが、そういう奴は役者が一人の人間であるという現実を認めてないだろ。
AIやロボットが再現してみせる<人間(地球人)のそれと同種の心や感情>こそがAIやロボットが持つ心や感情であると考えるのは、AIやロボットが持ってるかもしれない<本来の心や感情>を否定することになるとは思わないか?
『人間(地球人)と成り立ちが違う』
ならそこに生じるであろう心や感情も人間(地球人)とは違ってて当然のはずだ。
犬や猫や馬は稀に<人間のような感情の動き>を見せたりもするらしいが、そこは同じ<有機生命体>であれば似通った部分も出てきて何の不思議もないと思う。しかしAIやロボットはそうじゃない。その存在を構成する仕組み自体がまったく異なるんだし。その現実を認めないのはどうなんだ?




