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未来編 まだまだ成長途中なだけ

『俺の両親が自分じゃない人間がすべて自分の思い通りになってくれることは有り得ないからこそただ感情的になるだけじゃ何も問題は解決しないという事実を自らの振る舞いで実際に示してくれたおかげで俺も鷹揚に振る舞うことを心掛けていられる』


それを、


『お前の両親が立派だっただけだろ!』


と揶揄するのなら、俺と同じように<自分じゃない人間>相手に鷹揚に振る舞うことを心掛けられないのなら、それは、


『親ガチャに外れたのを言い訳にしている』


以外の何ものでもないと思う。


『親ガチャに外れたとか言って自分の努力が足りないのを誤魔化そうとするな!』


とか言うのなら、


『俺の両親と同じことを子供に対してしてくれる親の下に生まれることができなかったのを理由に自身の好ましくない振る舞いを改めようともしない』


のもやめるべきじゃないのか? <他者に対して気遣いをしない慮ることをしない攻撃的な奴>というのは本当に『自分自身を省みる』ことをしないよな。自分が何をしているのか客観的に見ることをしないよな。


『自らを客観的に見る』


まあこれができるのは基本的に<人間>だけではあるのも事実なのか。人間以外の生き物はそれこそ<自らを客観的に見るという概念>そのものを持ち合わせていないだろうというのはここで生きていて実感したよ。ゼロではないにしても<例外的な存在>なのは感じる。だから人間が自らを省みることができないのも無理からぬことな部分はありそうだ。


ただ同時に、


『自らを省みるという能力を獲得したことの凄さを自覚する』


のはできつつあるんだろうなとも思う。それができなきゃ地球人類は滅んでたとも思うし。<野生の生き物には扱えないほどの途轍もない強大な力>を扱えるようになった人間(地球人)はそれができてなきゃ<力>を無制限に行使して、他の生物を道連れにしつつ壮絶に破滅していただろうし。


地球人社会を見限った頃の俺は人間(地球人)に絶望していたが、今なら『人間(地球人)もまだまだ成長途中なだけ』と感じる。絶望するには早かったな。まあ精神的に追い詰められてる人間はそれこそ物事を俯瞰的に見るなんてことができない状態だったりするからこそ追い詰められてるわけで、当時の俺自身に、


『もっと広い視野を持て』


とか言う気にもならないが。当時の俺もそんな風に言われたところで、


『無責任な他人が何を偉そうに!』


と思ってしまうだけだろう。それもすごく分かる。<自分じゃない人間>はあくまで<自分じゃない人間>だから。



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